「さゆりちゃん、ダメだよ、こんな……申し訳ないです」
佐藤は、本当に動揺しているし、申し訳ないと思っているようだ。さゆりの勤めているマッサージは、もちろん風俗店ではない。ただ、ランキング制を導入していて、キャバクラのようなシステムに近いものはある。佐藤は、明らかに動揺している。恐らく、性的なサービスをまったく想定していなかったようなリアクションだ。
佐藤は、剥き出しになったペニスを手で覆うようにして隠そうとしている。本当に恥ずかしそうで、申し訳なさそうだ。
「隠さなくて平気です。ウブな女の子じゃないですから」
さゆりは、どこか興奮しているような雰囲気がある。
「いや、でも……お恥ずかしい」
佐藤は、遙かに年下のさゆりに恐縮しきりだ。さゆりは、優しく彼の手をどかせる。すると、いきり立ったものがあらわになる。それは、年齢を感じさせないほどに元気に隆起していて、サイズも大きい。ただ、規格外の超巨根という感じではなく、標準よりは大きめという印象だ。
それよりも目を引くのは、反り上がったような形状だ。普通は真っ直ぐに近い形をしていると思うが、バナナを思わせるほどに上向きに反り上がっている。
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働けなくなった俺と、マッサージ店で働く妻3(オリジナル転載禁止)1/9
さゆりは、苦しい体勢のままキスを続けている。この目を疑うような、酷い状況だ。さゆりは、どう見ても自分から舌を絡めているし、強い快感を感じているリアクションだ。生のペニスが、さゆりの膣に入って動いている……鬼塚は、興奮しきった顔で舌を絡めるキスをしながら腰を動かしている。
少しして、
「イクっ、イクっ、イクっ、イクぅっ!」
と、さゆりはオルガズムに達してしまった。声を抑えているような気配はあるが、それなりの音量が出てしまっている。
働けなくなった俺と、マッサージ店で働く妻2(オリジナル転載禁止)12/21
ゴムの用意……何か、施術のための器具だろうか? それとも、コンドーム? まさか、そんなはずはない……。鼻歌交じりで準備を続けるさゆり。正直楽しそうに感じる。さっきのは聞き間違いだろうか? 髪を留めるゴム? 俺は、すっかりとパニックに近い感覚に陥ってしまっている。
そして、インターホンみたいなものが鳴る音が響き、
「はい、お願いします」
と、さゆりの声もする。ほどなくして、ドアがノックされた。
「こんにちは。大橋さん、今日もありがとうございます!」
元気いっぱいのさゆりの声。声だけ聞いていると、30代どころか20代の女の子みたいに聞こえてしまう。
「よろしくね、元気だった?」
働けなくなった俺と、マッサージ店で働く妻(オリジナル転載禁止)
バイクが趣味で、サーキットを走ったりレースにも参加していた。42歳という年齢や、息子が大学に入ってお金がかかると言うこともあり、そろそろレースはやめようかな? と思っていた。
そんなさなか、気がつくと病院のベッドの上だった。レース中の接触事故……時速200キロ近くでの転倒は、深刻な怪我をもたらした。腰の骨も折れていて、元通りに歩けるようになるかどうか……そんな状況に追い込まれてしまった。
バイクレース中の事故と言うこともあり、保険も降りないものが多く、かろうじて共済の保険が使えて治療や入院費用の心配はなくなった。
ただ、仕事は辞めざるを得なかったし、失業保険もずっともらえるわけではない。嫁はパートで働いていたが、息子の学費のことまで考えると、とても足りない。奨学金……色々なことを考えなくてはいけなくなった。