仕事は順調に増えていった。自分に、こんな才能があったことに驚かされる。お客さんの望んでいることがわかるというか、自然と相手の希望に添った提案が出来る。そのおかげで、給料も以前の職場よりも増えた。これなら、さゆりに働いてもらう必要もないくらいだ。
それなのに、俺はさゆりにもう働かなくて良いよと言えずにいる。入ってくるお金のことよりも、さゆりが枕営業しているのを見たいという気持ちが上回ってしまう……。さゆりは、相変わらず枕営業を続けている。ただ、むやみやたらとしているわけではないことはわかってきた。
さゆりも月に100万を超えるような収入があるので、そこまでガツガツと枕営業をしているわけではない。気に入った相手にだけ、そういう事をしているみたいだ。さゆりの好みは明白で、巨根の男性だ。比較的、年齢の高い男性も好みみたいだ。
何人かの男性には、本気で惚れているような態度を取っているが、実はそこまででもないように思う。さゆり自身も、そういう態度を取ることで気持ちを盛り上げているのかな? と思う。さゆりが他の男性に本気になるということは、たぶんないのだと思う。それには安心しているが、そんな状況になることを想像し、興奮してしまう気持ちもある……。
今日は、さゆりは鬼塚とホテルで宿泊している。温泉旅館とかに行こうと言っていた二人だったが、結局都内のラブホテルでセックスをすることになったようだ。さゆりは、俺には大学の頃の友達との旅行だと言っている。俺は、羽を伸ばしてきてくれと言って送り出した。
自分の妻が、他の男と宿泊してセックスをしまくるのをわかっていながら、それを笑顔で送り出す……俺自身も、すっかりと性癖が歪んでしまったのを自覚する。週末なので、俺も仕事が休みだ。仕事だったら、監視することも出来なかったと思う。その方が良かったのかもしれないが、さゆりが出かけてからずっとスマホで監視してしまっていた……。
カバンの中にスマホを入れているせいで、画像は見えない。でも、音声はしっかりと聞こえている。
「本当にラブホテルなんかで良いの? 温泉旅館とかで、美味しいもの食べたりでも良いのに」
鬼塚の声が響く。もう、声で誰なのかわかるくらいに、何度も聞いた声だ。何人かいるお気に入りの中でも、こうやって店以外でも会っているのは彼だけだ。
「だって、旅館じゃ大きな声出せないでしょ? 思いっきり鬼塚さんとエッチしたいの」
はにかんだように言うさゆり。その声は、すでに妙な色気が混じっている。発情していると感じてしまった。
「そんなに気持ちいいの?」
「うん。だって、鬼塚さんのおチンポ、すごいんだもん。ねぇ、触っても良い?」
媚びたような声で聞くさゆり。自分の妻が、他の男に媚びた態度を取っている……最悪な状況なのに、俺はすでにドキドキ興奮してしまっている。
「もう触ってるじゃん。ダメだよ、ホテルまで我慢しないと」
呆れたように言う彼。
「我慢できないもん」
さゆりは、可愛らしい口調だ。もう40歳なのに、彼の前だと少女のような態度になる。
「ダメだって、危ないよ」
鬼塚はそんなことを言っているが、それほど拒否しているという感じでもない。
「フフ、元気だね。美味しそう」
さゆりは、さらに声がとろけている。
「危ないよ。ダメだって」
鬼塚は、やっぱりそれほど拒否している感じではない。さゆりの声がしなくなった。もしかして、運転する彼のペニスをくわえているのだろうか? 会話の感じで、きっとそうなのだと思う。
「上手になったね。搾り取られそうだよ」
鬼塚が、気持ち良さそうに声を漏らす。本格的に、フェラチオをしているのだろうか? 想像しただけで、嫉妬心が燃え上がる。
「鬼塚さんが色々教えてくれたから。もっと気持ち良くしてあげる。でも、出しちゃダメだからね」
おどけたように言うさゆり。本当に楽しそうな口調だ。こんな風にデートをするさゆりを、止めることもせずに監視する俺は、きっとおかしくなってしまったのだと思う。不倫されて嫌という気持ちはほとんどなく、ただただ興奮してしまっている。
「あぁ、ヤバい。すごいね、それ気持ちいいよ」
鬼塚が、気持ち良さそうに声を漏らす。さゆりの声はしない。ひたすらフェラチオをしているのが想像できる。しばらくその状況が続くが、
「高速降りるよ」
と、鬼塚が言った。
「フフ、よく我慢できたね。出そうだったでしょ?」
さゆりがそんな風に褒める。
「そりゃね。中に出して欲しいんでしょ? さゆりも、欲しくなってるんじゃない?」
からかうような鬼塚。
「うん。欲しい。今すぐハメて欲しい。鬼塚さんのおチンポ、さゆりのオマンコに生で入れて欲しい」
さゆりは、うわずった声で言う。完全に発情状態だ。
「どうなってるか見せて」
「うん。ほら、こんなになってる……恥ずかしいな」
「漏らしたみたいになってるね。そんなに欲しい?」
「欲しい……早く入れて欲しい」
さゆりがうわずる声で言う。こんなにも求められて、羨ましいと思ってしまう。
「もうすぐ着くから。もうちょっと我慢して」
「出来ない……指で良いから入れてください」
さゆりは、発情した牝になってしまっている。
「さゆりは淫乱だね。ほら、入れるよ。でも、イッたらダメだよ」
「うぅぁっ、気持ちいいっ。動かして。もっと激しくしてください」
さゆりは、とろけきった声で叫ぶ。
「すごい顔してるよ。隣の車に見られるって」
「ダメぇ、イクの見られちゃうぅ」
「ダメだよ、イッたら。俺も我慢したんだから」
「で、でも、もうイキそう。イカせて欲しい。おかしくなる」
さゆりは、声がとろけすぎだ。俺とのセックスでは、一度も出したことがないような声色だ。敗北感を感じてしまう……。
「ほら、我慢して。イッたらダメだよ」
「うぅっ、アンッ、あっ、んっ、気持ちいいの。イキそう……イッても良いですか? オマンコイカせて下さいぃ」
さゆりは、普段のおしとやかな姿がウソのように、淫らな言葉を口にし続けている。もう、イク事しか考えられないような気持ちになっているのだと思う。
これは、演技なんだろうか? それとも、本気で楽しんでいる? さゆりの枕営業の一環だと思うが、このプレイを楽しんでいるようにも感じてしまう。
「ダメ。ほら、もう着くよ」
「イジワル……」
そして、いったんプレイは終わった。移動している車の中でも、こんな風にプレイしてしまう二人。セフレというよりは、恋人同士のように感じる。さゆりの心の中は見る事が出来ないが、身体だけの関係ではないように思う。
「すごいホテルだね。普通のホテルみたい」
「最近、こういう高級路線のラブホテルも増えてるみたいだよ」
「色々な人と行ってるんでしょ」
さゆりは、すねたような声を出す。声だけで、嫉妬しているのがわかる。
「そ、そんな事ないよ。今は、さゆりちゃんとしか行ってないから」
「ふ~ん。そうなんだ」
信じていないような態度のさゆり。やっぱり、どうしても感情的なものもあるように感じる身体だけの関係……そもそも、枕営業の一環のはずだ。でも、どうしてもそう見えない。
そして、部屋に入った二人。音声だけしか聞こえないのがもどかしいが、すぐにキスを始めたようだ。
「ねぇ、ハメて。今すぐ欲しい」
「ほら、そこに手をついてごらん」
二人とも、声がかなり興奮している。完全にスイッチが入っているような声だ。
「うぅあっ、気持ちいいっ。鬼塚さん、おチンポ気持ちいいのっ!」
さゆりは、最初からとろけきった声をあげる。
「さゆり、愛してる」
鬼塚は、本気の声で言う。
「私も愛してるっ! 鬼塚さんのおチンポ欲しくて、ずっと考えてたっ! 奥まで突いてっ。鬼塚さんのおチンポで、さゆりの子宮の中まで犯してっ!」
さゆりは、とろけきった声で叫ぶ。さゆりのあえぎ声と、肉がぶつかる音、部屋に入ってまだ数分しか経っていないのに、二人はセックスを始めてしまっている。
「入れるよ。しっかりお尻突き出しておいて」
「入れてっ! 大丈夫だから押し込んでっ!」
二人は夢中でセックスを続けている。このさゆりの態度には、演技はないと思う。もう、鬼塚とのセックスに夢中だ。
「入る……もう少しで……大丈夫?」
「大丈夫。あぁ、入る、入っちゃう。ダメなところに入っちゃうぅ」
さゆりは、声が切羽詰まっている。快感と不安、色々な感情が入り混じったような声だ。
「力抜いて。もっと抜いて」
「うぅ、入る……あぁ、ヒィッ、うぅああぁっぁっ!」
さゆりが、悲鳴を上げる。
「入った……痛くない?」
「大丈夫……あぁ、愛してる。鬼塚さん、犯して。そのままさゆりの子宮を犯してください」
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