新しい生活にも少し慣れてきた。東京から遠く離れ、田舎での生活……麗子は、不満そうな感じもなく、むしろ楽しそうに暮らしている。倉の中を探索したり、古い神社仏閣を巡ったりしながら日々は、麗子にとっては本当に楽しいようだ。
そして、生理の日を除き、子作りにもいそしんだ。ただ、こればかりはほんとに相性があるのか、なかなか受精には至らない。そして、夜這い部屋に入ることも続いている。考えれば考えるほど、異常な淫習だ。週に2日も入らなければいけない……多すぎると思う。それほど、その時の当主は切羽詰まっていたのだろうか? もっと良い形があったはずだと思うが、今さらどうすることも出来ない。
「おはよ。ちゃんと寝られた? 今日も何もなかったよ」
麗子は、戻ってくる度に何もなかったことを教えてくれる。ホッとする……でも、焦る気持ちはある。なるべく早く妊娠させなければ……そんな気持ちで、必要以上に麗子を抱いてしまう。
「もしかしたら、ちゃんと子作りするように、プレッシャーかけるためのしきたりなのかもね」
麗子が、そんな分析をする。考えてみれば、当主の妻に夜這いをかけるなんて、普通ではあり得ないと思う。確かに、麗子の分析も一理あるような気がする。でも、叔母と源太さんの会話が気になっている。二人は、母のことを言っていた。淫乱だったと……。母は、夜這いを受けていたのだろうか? 確かに、僕の兄弟は僕にまったく似ていない。ただ、僕は父親と血が繋がっていると思う。なよっとしたところも似ているし、顔の造形もかなり似ている。
不安を感じながらも、日々は過ぎていく。僕は、主に不動産管理の仕事をしている状態だ。ただ、僕が働かなくても、田島家は回っていくようになっている。会計士さんや管理人、色々な人がとても熱心に働いてくれている。とても楽な生活だ。でも、夜這い部屋に麗子が入る夜は、不安で仕方ない。ただ、どうしても興奮もしてしまっているのが現状だ。
麗子が他の男に夜這いを受ける……麗子は、どんな対応をするのだろう? セックスをしないといけないということは明言されていないが、趣旨を考えるとしないという選択肢はないと思う。みんな、夜這いに来ないのだろうか? 麗子は、若くて魅力的だと思う。母も綺麗な人だが、やっぱり若さが違う。母に夜這いをしていた男性は、麗子に対しては夜這いをかけないのだろうか? そんなことばかりを考えてしまう。
そんなある日、夜這い部屋から声が聞こえた気がして確認に言った。麗子は、街のスーパーに買い物に行っていて留守だ。僕だけで確認すると、また叔母と源太さんが不倫をしていた。当然中は見えない。でも、ドアに近づくと声は聞こえる。
「そうよ、大きいわ。全然違う。あの人の粗チンとは大違いよ」
叔母の、悩ましい声と酷い言葉が聞こえる。叔父は、身体が小さい。男らしい部分がまるでないような、草食系を絵に描いたような人だ。でも、とても優しいし、親切な人だと思う。叔母は、そんな叔父を裏切って不倫をしている。
僕は、軽い嫌悪感は感じている。でも、昔からの憧れの人の悩ましい声に、興奮もしてしまっている。
「琴絵さんも、奥が好きだからね。ほら、もっとケツ突き出して」
源太さんも、興奮した声だ。考えてみれば、酷い話だ。人の家で不倫をする……でも、場所がないのだと思う。ここなら、人の目を気にすることもないのだと思う。
「そうよ、春江さんも好きでしょ? 奥が気持ちいいの。もっと突いて。奥まで犯して」
叔母が、うわずった声でおねだりをする。彼女もまた、淫乱なのだと思う。でも、どうしても信じられない。母が、この源太さんともセックスをしていた……しかも、奥まで突かれて喜んでいたと言っている。信じたくもないし、想像もしたくない話だ。
「麗子ちゃんも、すっかり夢中よね。この巨根に、夢中になってるわ」
叔母が、そんなことを言う。僕は、言葉は聞こえているのに、理解が出来ずにいる。完全に固まってしまった。
「麗子、ありゃ淫乱だ。最初から上になって腰振ってた」
「あら、そうなの? 可愛い顔してるのに、驚きだわ」
「もう無理って言ってるのに、まだ時間あるからって上になって腰振りまくってたよ。ありゃ、猫被ってるな」
「女は、みんなそうよ」
そんな会話を続ける二人。僕は、腰が抜けたようにへたり込んでしまった。そんなはずはない……麗子は、誰も来なかったと言っていた。源太さんが、ウソをついているのだと思う。
「他に誰がいるの? O型だっけ? 血液型って」
「そうだ。朔太郎さんと大和さんが同じだ。もう夜這いもしてる」
「え? 大和さんって、もう60でしょ?」
「若いおなごが来て、一番喜んでる。麗子も、あの巨根でヒィヒィ言わされてる」
「フフ、大和さんのすごいから。昔はよくお世話になったわ。でも、最近は全然相手してくれないの」
「大和さん、若いおなごしか興味ないから」
「フフ、そうね。失礼しちゃうわ」
信じられない会話が続く。大和さんは、もう60過ぎているはずだ。おじいちゃんとまでは言わないが、かなり歳を取った感じの男性だ。朔太郎さんは、ほとんど印象がない。確か、医者だったと思う。この辺りで唯一の診療所の医者だったはずだ。
すでに、3人が夜這いをした? 麗子が、ハマっている? ウソだと叫びたい気持ちだ。でも、そんなウソをつくメリットもないように思う。僕は、物音を立てないように話を聞き続けた。
「あぁ、デカマラ気持ちいいわ。本当に素敵よ。奥まで押し潰してる。孕んじゃうかも」
「琴絵さん、もう上がったんでねの?」
「フフ、そうよ。でも、気持ちよすぎて排卵しちゃうかも」
悩ましい声が響く中、琴絵さんはからかうように楽しそうに会話を続けている。
「あの嫁御、すぐに孕ませられるんじゃねかな? 俺も朔太郎さんも、大和さんも毎回参加してるし」
「妊娠しちゃったら、しばらくお預けね。どうする? 孕ませないように夜這いする? それとも、田島家当主の跡取りは自分の種で作りたい?」
叔母が、からかうように言う。
「そ、それは……考えてねえけど。もっと淫乱な女に育てたいな」
源太さんは、言いよどむ。朔太郎さんや大和さんも、麗子を抱いた? でも、麗子はそんなことは何も言っていない。いつも、誰も来なかったと言っている。ウソをついているのはどちらだろう? もしかして、僕を心配させないようにそんなことを言った? でも、上になって腰を振っていたとも言っている。麗子が、そんなことをするはずがない……そう思うが、好奇心が強すぎる麗子のことなので、もしかしてなにかに興味を持ってしまい、そんなことを試したという状況もあるかも知れない。
僕は、完全にパニック状態になっている。麗子が夜這いを受けている……やっぱり信じられない。僕は、パニックになったまま夜這い部屋を離れていく。でも、すぐに自分があるきづらさを感じるほどに勃起してしまっていることに気がついた。もちろん、琴絵さんの悩ましい声を聞いたせいだと思う……でも、それだけではないような気もしている。僕は、不安と戸惑いを感じながら、夜這い部屋を離れていった。
「ただいま。ラテ買ってきたよ」
麗子が、東京にいた時はしょっちゅう飲んでいたキャラメルラテを買ってきてくれた。こんな山奥の集落なので、当然カフェなどない。ただ、街と集落を結ぶ国道沿いに、最近カフェが出来た。
僕は、ありがとうと言いながら飲み始めるが、どうしても叔母と源太さんの話が気になってしまう。麗子は、車でスーパーに買い物に行ったのに、和装だ。厳密には和服ではないと思うが、和装コートというのだろうか? そんな出で立ちだ。東京にいた時は、普通に洋服を着ていた。でも、こちらでの生活が始まると、和装が多くなった。この集落の雰囲気にはとてもマッチしていて良いと思うが、色々と面倒なのではないのかな? と、少し心配してしまう。
僕は、タイミングを見て夜這いのことを話した。なるべく早く懐妊して、しなくて言いようにしたいねと言うと、
「うん。でも、誰も来ないから、心配しないで。一緒に寝れないのは寂しいけど……」
麗子は、そんなことを言う。その表情や口調に、ウソはないと思う。でも、叔母と源太さんがウソを言っているとも思えない。不安な気持ちが膨らむばかりだ。そして、夜になると、いつものように子作りにいそしんだ。
「気持ちいい?」
麗子は、眼鏡をかけたまま口でしてくれている。僕がその方が興奮することに気がついて以来、ずっとそうしてくれている。眼鏡姿のままの上目遣いが、本当に可愛いと思う。知的さと古風な雰囲気がマッチしていて、本当によく似合っていると思う。
絡みついてくる舌の快感に、うめいてしまう。僕と結ばれるまでは処女だった彼女も、すっかりと口でのテクニックが上達した。好奇心が強い彼女なので、色々と研究して練習してくれた。その結果、あっという間に射精しそうになるほど、上達している。
「フフ、固くなってきた。ダメだよ、出したら。ちゃんと、麗子の中でイッてね」
麗子は、はにかんだように言いながら仰向けに寝転がる。僕は、彼女の眼鏡を外してキスをした。麗子は、眼鏡がなくても生活出来るくらいの視力だ。どちらかというと、ファッション的な意味での眼鏡だ。でも、眼鏡を外すと、美少女になる。僕は、キスをしながら彼女の乳首を触ったり、クリトリスを刺激し始める。
「んっ、うぅっ、あぁ、気持ちいいよ。もう来て……欲しい」
麗子が、潤んだような瞳で見つめてくる。ドキッとしてしまうくらいに、妖艶に感じる。そして、愛撫もそこそこに、麗子の中に入っていく。
「うぅっ、気持ちいい。好き……愛してる。赤ちゃん、欲しいの」
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