真吾は、雪恵からの信じられない告白を聞かされて、強いショックを受けた。翌日会社で働いていても、まるで集中出来ずにいた。年上ですぐに元気がなくなってしまう元彼のペニスを奮い立たせるため、雪恵が色々と奉仕をしていた事実。大人のオモチャやペニスバンドまで使って元彼を刺激していた……とても信じられないような内容だった。
雪恵が、ディルド相手に腰を振っている姿にも衝撃を受けた。男性経験が少なくて、セックスもそれほど上手ではないと思っていた雪恵が、卑猥な言葉を口にしながら腰を振っていた。
真吾は、雪恵が思っていたとおりの女性ではなかったことを知った気持ちだった。ただ、実際に雪恵は男性経験は少ない。真吾と元彼以外に、経験は一人もない。セックス自体も、元彼がどちらかというと淡泊だったので、それほどしていたわけではない。
雪恵は、元彼が元気になるように、色々と刺激するようなことをしていただけだ。卑猥な言葉を口にするのも、元彼を興奮させるためだった。
──ペニスバンドを使っていたって言ってたけど、雪恵がそれをつけて元彼を犯していたのかな?
真吾の疑問は深まるばかりだ。どうしても、清楚を絵に描いたような雪恵が、ペニスバンドで男性を犯している姿は想像出来ないようだ。
夕方になると、真吾は早めに仕事を切り上げて会社を出た。まだ早いので、友人の前川敬吾に連絡を取り、カフェで会うことにした。前川は真吾の高校時代からの友人で、社会人になった後もけっこうな頻度で会っている。親友と言っても良いのだと思う。
「お疲れ~。今日は、早いな。どうした? 仕事辞めたのか?」
相変わらずの軽いノリで話しかけてくる前川。整った顔のイケメンだ。
「やめねーよ。なんか、集中出来なくて切り上げた」
真吾が笑いながら言う。軽く話をしただけで、少し気が晴れたようだ。
「おっ、離婚か? 雪恵ちゃんのことは俺が引き受けるから、安心して別れてくれ」
前川は、ふざけているのか真剣なのかわからない顔になっている。実際、前川は雪恵のことをとても気に入っている。真吾に会うたびに、彼女とデートさせてくれと言っているくらいだ。寝取られ性癖の真吾は、前川にそう言われるたびに少し迷うが、さすがに友人に寝取らせることは出来ないと思い直していた。
「違うよ。ただ、元彼の話を聞いて少しショックを受けただけだよ」
「元彼? 雪恵ちゃんの?」
前川は、興味を惹かれている。詳しく聞かせてくれと言い始めた。真吾は、話すかどうか迷ったが、結局話を始めた。内容が内容なだけに、声は小さくなる。前川は、興味深そうに話を聞き続けている。
「マジか……意外だったな。雪恵ちゃん、処女だと思ってたよ」
この期に及んでも、まだふざける前川。でも、そんな彼の態度のおかげで、暗い雰囲気にはならない。真吾は、気持ちが軽くなるのを感じながら、
「雪恵と、セックスしてみるか?」
と、聞いた。
「うん。する。決まり」
前川は、即答した。質問も何もせず、即断だ。逆に、言い始めた真吾が動揺している。何の気なしに、軽い冗談のようなノリで言った言葉だった。でも、真吾はすでに興奮している。異常なほど興奮している。
「いつにする? 今日でも良いけど」
前川は、グイグイ迫る。本気になっているようだ。
「いや、それは……雪恵の予定とかもあるし」
真吾はしどろもどろだ。
「電話して見ろよ。今日、予定あるかって。とりあえず、オマエの家に遊びに行くよ。その後は、流れで決めればいいだろ?」
前川は、チャンスを逃さないタイプだ。仕事もそうやってこなしていて、営業成績もいつも上位だ。整った顔立ちも味方して、とにかく客受けが良い男だ。
真吾は、押し切られるように雪恵に電話をかけた。雪恵は、ちょうど会社を出るところで、
「うん。平気だよ。久しぶりじゃん。楽しみだね。お寿司かなんか買っておくよ」
と、嬉しそうに答えた。雪恵も、前川のことは気に入っている。男性としてと言うよりも、楽しい友人として歓迎しているようだ。
「じゃあ、チンポ綺麗に洗ってから行くよ。上手く行くと良いけど。オマエのためにもな」
前川は、妙に自信がありそうだ。いくらなんでも、今日の今日で雪恵が身体を許すとは思えない……そんな風に真吾は考えているが、もしかしたらという気持ちもある。
──雪恵、やられちゃうのかな?
真吾は、そんなことを思いながらも、信じられないくらいに興奮している。勃起しすぎてしまって席を立てない状態だ。去って行く前川を見ながら、雪恵が彼に抱かれてしまう姿をイメージしていた。
帰宅すると、すでに前川がいた。真吾は、驚いた顔をしている。
「遅かったな。先食べてるぞ」
前川は、すっかりとリラックスしている。雪恵は、楽しそうな顔で真吾を出迎えた。この時点で、真吾は嫉妬していた。雪恵が、自分のいないところで他の男と楽しそうに過ごしていた……それだけで、強い嫉妬を感じている。同時に、強い興奮も感じてしまっている。
「真吾はどうする? ビール飲む? それとも、コーラ?」
そんな質問をする雪恵は、すでに缶ビールを開けている。前川も飲んでいて、少し頬が赤くなっている。
「とりあえずコーラで」
真吾は、あまりアルコールには強くない。この中で一番強いのは雪恵で、前川はそれなりという感じだ。
「楽しそうじゃん。なに話してたの?」
真吾が質問すると、
「結婚式、どこで挙げるかとかだよ」
と、前川は涼しい顔だ。その言葉を聞いて、今度は雪恵が驚いている。
「結婚するの?」
思わず前川に質問した雪恵。さっきまで話していたのは、たわいもない芸能ネタなどだった。
「うん。俺と雪恵ちゃんが」
前川は、真剣な顔で答える。雪恵は、やっと冗談だと気がついて、吹き出すように笑った。
「冗談ばっかり言うんだから。本当に、結婚する相手は出来たんですか?」
雪恵は、話題を彼の話題に変えた。
「まだだよ。今は恋人もいないし」
前川は、少し寂しそうだ。芝居がかった言い方だったが、実際に今は恋人もいない。
「そうなんですか? どうして? モテるのに」
不思議そうな顔で聞く雪恵。前川がモテることは、過去に色々と聞いているので知っている。それなのに、今は恋人がいないと言っているので、本当に不思議という顔になっている。
「好きな人がいるからね。でも、好きな人は結婚しちゃってるんだよ」
「そうなんだ。不倫はダメですよ」
「じゃあ、早く真吾と別れて俺と付き合ってよ」
前川は真剣な顔で言う。
「そんなことばっかり言ってるから、彼女が出来ないんですよ」
雪恵は、呆れ顔だ。でも、どことなく嬉しそうな雰囲気もある。
「でも、雪恵ちゃんと結婚したいのはホントだし。そうだ、一回デートしてみない? きっと楽しいよ。俺が」
前川は、今日はいつも以上に積極的だ。真吾に色々な話を聞かされて、彼なりに作戦のようなものを立てているようだ。
「デートくらいは良いですよ。ねぇ、真吾」
雪恵は、軽く挑発しているような言い方をした。真吾の寝取られ性癖的な性癖を知ったことで、雪恵も少し変わった。嫉妬されるということに、オンナとしての喜びのようなものを感じている。
「そ、そんなのダメだって」
真吾は、慌てて答えた。でも、実際はデートどころかセックスもしてほしいと思っているくらいだ。
「そっか、じゃあ、デートじゃなくてエッチしようよ。それならOKだろ?」
前川は、真吾と雪恵に交互に話しかけている。
「そんなのダメに決まってるじゃないですか。デートがダメでエッチがOKなんて、寝取られ性癖の人みたいですよ」
「え? 真吾って寝取られ性癖でしょ? 昔からそういうところあったし」
「そうなの? 昔からなんだ」
雪恵は、少し驚いた顔を見せる。
「ち、違うって、そんなわけないじゃん」
真吾は、動揺してしどろもどろだ。
「隠すなよ。それに、雪恵ちゃんもエッチ好きでしょ。顔に書いてある。俺とのエッチ、興味ない? 俺の、大っきいよ」
前川は、どんどん話を進めていこうとしている。でも、ここまであからさまにセックスの話をされても、雪恵は拒否反応はない。むしろ、楽しそうだ。
「大っきければ良いってものじゃないでしょ? ねぇ、真吾」
雪恵は、真吾に話を振る。なんとなく、真吾と前川が打ち合わせのようなことをしているんだろうなと感じている。真吾は、前川のスピード感についていけていない。戸惑ったような顔で、何も答えられなくなっている。
「雪恵ちゃん、大きいのは好き? 経験ある?」
前川は、真吾が黙ってしまっていてもどんどん話を続ける。本気で今日決めるつもりがあるようだ。
「ナイショ。でも、そんなに大きいの? そんな話、今までしたことなかったでしょ?」
「大きいよ~。エッチした子は、みんな大きいねって言うから。見てみる?」
前川は、なんとなく行けるのではないかと思い始めている。真吾も、まさかと思ったが、雪恵のリアクションを見てもしかして……と、思い始めている。
「見ない。そんなのダメだよ。バカ」
雪恵は、頬を赤くしながら言う。真吾にヤキモチを焼かせたいと思ってはいるが、さすがにエスカレートしすぎだと感じているようだ。
「まぁ、減るもんじゃないし」
そんなことを言いながら、ファスナーに指をかける彼。見せる方が言う言葉ではないが、彼のキャラクターには合っている。
「ちょっ、ダメですって」
慌てる雪恵。でも、前川はそのままファスナーを降ろしてズボンを下ろし、パンツ姿になってしまった。パンツをもっこりと盛り上げているペニス。かなりの存在感がある。
「もっこりしてる! でも、そんなに大きいかな?」
雪恵は、キョトンとした顔だ。目を背けることもせず、前川のパンツの盛り上がりを見つめている。完全に興味を惹かれてしまっているようだ。
「まだ勃ってないからね。でも、この状態でもわかるでしょ」
前川は、自信ありげに言う。
「わかんないよ」
雪恵は、そう答えながらもドキドキし始めている。想像以上に、もっこりしている部分が大きいと感じているようだ。
「じゃあ、もっと見てよ」
そう言って、彼はパンツもさっと引き下ろしてしまった。あらわになったペニス……勃起していない状態でも、太くて大きいのがわかる。勃起する前の状態でも、真吾の勃起した状態よりも大きい。
「本当に大きい……」
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