大学に入って1年が立つ頃、いきなり従姉のサトコさんから電話があった
「今週末空いてる?東京に行くんだけど、新宿とか渋谷とか案内してよー。全然わからないけん、タクミ君だけがたよりなんじゃから!」
すっかり授業にも出ず、バイト三昧の暮らしを送っていた俺は、サトコねえさんが東京に来る理由がわからなかった。
「なんで?観光?」
(以下、なるべく標準語で)
「あんたみたいに優雅な気分じゃないよ・・・。院の面接と就職活動!」
「どーでもいいけど、東京に行ってから何の連絡もないって冷たいんじゃない? とにかくアドレス教えてよ、詳しいスケジュール送るからさ」
相変わらず自分のペースで話したい事を話して、サトコ姉さんは電話を切った。
実は、俺とサトコさんは1回だけ一線を越えてしまったことがある。
俺が高校3年、サトコさんが大学3年の時だ。
サトコ姉さんは俺の母親の姉の娘、つまり従姉だ。うちの一族は某中国地方の海沿いの街に固まって住んでいて、俺とサトコさんの家は隣どおしだった。
夏休みに俺の一族はみんなでハワイに行くことになり、俺は夏期講習でパス、サトコさんもクラブでパス。つまり俺とサトコさんが残されることになったわけだ。
夕方、俺が夏期講習を終えて家に入ろうしたときに、サトコさんと玄関で会った。
「勉強はかどっとる?晩御飯はどうするの?」
「適当にピザでもとろうかとおもっとる・・。」
思春期まっただなか、彼女はいてもキスもできない田舎100パーセントの俺は、地方とはいえ、市内の大学に行くサトコさんと話すのは照れくさくなっていた。
小学校・中学校・高校と、まったく同じ学校に通っていたが、中学、高校と2学年上にいたサトコさんは、実は学校では有名人だった。
つみきみほ(古いなー俺(笑))に似た顔と、田舎の高校生には刺激が強すぎる推定Cカップの胸、綺麗な奥二重。
俺は野球部の先輩から何回も、
「お前の家に遊びにいけば、古川(さとこさんの名字だ)にあえるんかのう」とせっつかれたもんだ。
俺が無愛想に家に入ろうとすると、
「そんなん食べとったら体もたんよ!今日はうちにきんさい、明日休みじゃけご飯つくてあげる」と言った。
いいよいいよ、と断る俺を無視して軽自動車に乗り、近くのショッピングセンターまで買い物に行ってしまった。
シャワーを浴び、覚えたてのタバコをだらだらと吸っていると、家の電話が鳴った。
「用意できたけえ、はようきんさい!」
俺は仕方なく(実は嬉しかったのだが)サトコさんの家に行き、晩御飯をご馳走になった。
サトコさんはワインを飲みだした。
「タクミくんは駄目よ、合格したらおごっちゃるけん」といいつつ、一人でワインとチーズを楽しんでいる。
俺はナイターを見ながら、「サトコ姉ちゃん、綺麗になったよなあ・・」とちらちら覗き見をしていた。
話は俺の野球部の話になった。その夏、俺の部はベスト4まで進み、結構盛り上がったのだ。ガタイだけは親父の血でデカイ俺は、エースで6番という中途半端なポジシオンだったが、サトコさんも応援に来た準決勝、市民球場で18-0でコールド負けという華々しい散り方をして夏を終わらせたのだ。
「タクミ君泣いてたねえ。でっかい図体でビービー泣いとったけえ、おかしかった」
「泣いてないよ。彼女と海いける!ってみんな喜んでたって。嬉し涙嬉し涙!」
「へーーー。彼女って、A短大いってるCちゃんでしょ?連絡ないって悩んでるらしいよー」
俺は赤面した。
「な・・なんでそんなことまで知ってるんだよ、、陸上部・・」
当時の俺の彼女はサトコ姉さんの陸上部の後輩で、一足先に卒業して市内の短大に通っていた。
これだから田舎はいやだ。俺の周りはすっかり友達の友達で囲まれてしまっているのだ。
サトコさんから奪ったワインを飲み始め、俺は上手く言っていない恋愛の相談をし始めた。話はどんどんディープになり、つい一週間前、俺と彼女がラブホに入った話になっていた。
「で?Cちゃんに断られたの?」
「いや・・別に?」
「・・わかんなーい。わかんないよタクミくん、ホテルに入って、シャワーを浴びて、ベッドに入って・・・で、なんなのよ!」
俺はワインをあおって言った。
「・・・りだったんだよ」
「?」
「Cは生理だったの!だからできなかったんだよ」
サトコさんはけらけら笑った。
「じゃあ仕方が無いじゃないの、そこですねたの?ガキじゃねー」
「怒ってねえよ・・・。ただ・・」
「ただ?」
「あいつさ、タクミクンごめんね・・。口でなら、、してあげれるけど、、とか言うんだぜ!」
一瞬サトコさんはおれを見て、それから爆笑した。
「いーじゃない!良く出来た彼女じゃない!!。」
「・・・俺経験ないんだよ、、、。いきなり口とかっていわれても、、あいつそんなに経験あるのかよ、とか思うと何かひけめつーか・・。ただでさえあいつ大学だし俺高校だし・・コンパとか・・・」
俺は最悪の愚痴モードに入りかけていた。そんな俺を制して、サトコさんは言った。
「経験ないんだ・・。わかった・・。かわいい後輩のカップルの為に、ミスS高校の栄冠に輝いた私古川サトコが人肌脱ぎましょう!」
「・・・・酔ってる?」「酔ってない」「酔ってるでしょ?」「酔ってません」
サトコさんが俺に近づいて、、、、いきなりキスをした。
パニクル俺の耳元で、
「中学2年から高校3年まで、ずーっとタクミくんのこと好きだったんだよ。知ってた?」
「・・・・・・知らん・・・っていうか、あんたずーーと彼氏おったじゃろうが」
「イトコと付き合えるわけないでしょ?そんな私の前でグダグダ彼女の愚痴言うなんてどーゆーこと?」
「・・知らんって・・。」
すっかり体が密着している。もちろん俺は生まれてから最大にスタンバイOKの状態だった。
「お風呂はいろ?ね?最後に入ったのはタクミくんが1年生の時だったよねーー」
「ば、、ば、、ばか、、、」
ボディソープにまみれたサトコ姉さんの指が俺のモノを丁寧に洗っていた。
「ん、、、ちょっと。。。俺、、やっぱりやばいんじゃないかな・・あ・・」
サトコさんは覚悟がきまったように、見た事もないやらしい目で俺を見ながら、俺のモノを丁寧にしごく。
「大体さ。。。いままですきでもない男のものばっかり、、誰のせいだと思ってるの?」
「そんなの・・・しらん・・・・」
「で、自分は大学東京に行くって?何それ?長男でしょ?」
「。。。うるせえ、、な。。あ、、あ、、まじでやばいって、、まじまじまじ」
俺は生まれて始めて、他人の指の動きで発射した。年上の従姉の指で。
サトコさんはおれを風呂のヘリに座らせ、俺の出したものを綺麗に洗い流すと、そのぽっちゃりとして唇で咥えた。
「・・・ン・・・まじ・・・サトコさん・・・・」
「タクミくんのせいで、そんなに好きでもない男とばっかり付き合って、年下好きを直そうと年上ばっかり選んで、こんなろくでもないことばっかり上手くなって・・・どうしてくれるのよ」
「俺、、知らなかった、、、あ、、ん、、ふ、、、、、、、」
「Cちゃんに口でされるなんて、、やっぱり我慢できない・・・」
サトコさんは次第に激しく舌と首を動かし始めた。経験豊富と思われる美人女子大生と、スポーツバカの童貞高校生では勝負にならない。
俺はだらしなく、サトコさんの口の中に、二回目の発射をしていた。
風呂からあがり、俺は童貞を捨て、なおかつ朝までサトコさんの体に溺れた。
大学でも続けている陸上のおかげで引き締まった体を、わけもわからずまさぐり続け、ショートカットの髪の毛を押さえてつけ乱暴に扱ったりもした。
その次の日は夏期講習を休み、朝から晩までサトコさんの体に入り続けた。
今思えば怖いのだが、2、3回中にも出した気がする。
18年間の妄想を、サトコさんの体を使って全部実現した。
俺の両親と、サトコさんの両親が帰ってくると、彼女は以前の態度に急に戻ってしまった。
俺と顔をあわせても表情も変えず、法事いがいで口を聞くこともなくなった。
それから半年、俺は東京の大学に進んだ。
1年後、彼女から電話があったわけだ。
さて、どうなるのか?