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事故で半身不随になった私と、いつも優しい年下の妻2(オリジナル転載不可)


前回の話

 私は、絶望を感じながらも身動き人せずに息を潜めている。どう見ても、浮気をしている。しかも、何度となくしている感じだ。
 なによりショックなのは、ゆり子の方が積極的と言うことだ。これが、私の仕事を餌に無理矢理関係を迫られていたのなら、まだ納得も出来た。

「いや、それはその……ゆり子さんがセクシーな格好してるから……」
「ゆり子って呼んでください。なんか、他人行儀で嫌です」
 ゆり子がすねたような声で言う。こんなに媚びるような態度を取っていることが信じられない。
「う、うん。ゆり子、ここではマズいよ。明日、時間作るから」
 近藤さんは、本当に困った口調だ。人の良さが出ている感じがするが、そもそも人が良ければ人妻なんかに手は出さないはずだ……。

「ダメ。我慢出来ないもん」
 ゆり子はそう言うと、近藤さんの前にひざまずいてファスナーを降ろしていく。
「ダ、ダメだって、起きちゃうよ」
 大慌ての近藤さん。
「フフ、ここはもう起きてるよ。ビンビンに起きてる」
 ゆり子は、楽しそうに言う。私は、泣きそうな気持ちになっている。ゆり子は、欲求不満だったのだと思う。いくらオーラルセックスをしていても、結局物足りなかったのだと思う。
 私がこんな身体になったばかりに、ゆり子にツラい思いをさせていた……そう思うと、今すぐ謝りたい気持ちも湧く。でも、だからといって浮気をするのは裏切りだと思う。
 そう思っているのに、私は二人を止めることもなくただ覗き見みたいな事を続けている。私が健常なら、とっくに二人を止めたと思う。でも、私がゆり子を満足させられないせいでこんな事になっていると思うと、何も言えない気持ちになる。

「あぁ、ゆり子……気持ちいいよ」
 近藤さんの、困惑したような声が響く。困ったと思いながらも、快感は強いみたいだ。ゆり子は、どうしてこんなリスクを冒しているのだろう? 明日まで待って、私がいないところでしたら良いと思う。
「フフ、近藤さんのすごく固い。興奮してくれてるんですね。嬉しいです」
 ゆりこは、無邪気とも言えるような声で言う。不倫をしている罪悪感は、まるでないみたいだ。
「ゆり子がすごくセクシーだから。本当に、綺麗だよ」
 近藤さんは、そんな風に褒める。ゆり子は、嬉しそうに彼のペニスをしごき続けている。近藤さんのペニスは、ここからでもわかるほど勃起している。そして、握っているゆり子の手からかなりはみ出ている。
 ゆり子が、他の男のペニスを握っている……。それだけでも、もの凄い衝撃を受けてしまう。まさか、こんな事をしているなんて……。

「いっぱいお汁出てきてる。美味しそう」
 ゆり子は、そんなことを言って彼のペニスをくわえてしまった。あまりに躊躇のないくわえ方に、一体何回こんな事をしたのだろう? と、悪い想像ばかりをしてしまう。ゆり子は、そのまますぐに頭を振ってフェラチオを始めた。
「ゆり子……気持ちいいよ」
 近藤さんも、ここまでくると止めようという気持ちもなくなったようだ。気持ちよさそうな顔で、ゆり子のことを見つめている。そして、優しく頭を撫でたりもする。
 ゆり子は、ランジェリー姿のままフェラチオを続ける。すぐ近くで私が寝ているのに、お構いなしで続けている。あんなにセクシーなランジェリーを、ずっと着ていたのだろうか? 私は、まったく気がついていなかった。最初から、やる気満々だった……そう思うと、裏切られた気持ちはさらに大きくなる。

「フフ、美味しい。でも、白いのは出しちゃダメですよ。今日は、ちゃんとしてください」
 ゆり子は、妖艶とも言える顔で言った。いつも優しくて清楚なイメージしかないゆり子が、こんなにもイヤらしい表情をするなんてとても信じられない。でも、ゆり子はそのままフェラチオを続ける。丁寧に舌を這わせていき、喉の奥までくわえ込んだりする。距離があるので詳細は見えないが、愛情のこもったようなフェラチオをしているのはわかる。
「ダメだよ、また明日しようよ」
 近藤さんは、かなり困っている。でも、考えてみれば、近藤さんは立場的にはもっと強引に行っても不思議ではない。こちらは弱い立場なので、命令されれば従うしかないと思う。

「ダメ。もう、入れちゃうね」
 そう言って、ゆり子はショーツを脱ぎ始めた。ブラジャーだけの姿になったゆり子……こんな風に覗き見みたいにして見ているので、より卑猥に見える。
「ゴ、ゴムつけないと」
 慌てる近藤さん。
「フフ、今日はまだセーフだよ。大丈夫……たぶん」
 ゆり子は、イタズラっぽく言う。そして、近藤さんにまたがると、
「うぅっ、固いよ。いつもより固い」
 と、気持ちよさそうな声をあげた。本当に、セックスをしてしまった……。私は、脚が震えるのを抑えられない。でも、二人を止めることもなく眺めてしまっている。
「ゆり子……ダメだよ、ゴムつけないと」
 近藤さんは、まだそんなことを言う。
「大丈夫だから。ねぇ、好き? ゆり子のこと、好き?」
 そんなことを聞き始めた。
「そ、それは……好きだよ」
 近藤さんは、私の方をチラッと見てから言う。私は、慌てて目を閉じようとしたが、明暗差もあるので大丈夫だと思ってそのまま二人を見つめる。近藤さんは、私が起きていることには気がつかなかった。

「フフ、私も好きだよ。大好き」
 そう言って、ゆり子はキスをしてしまった。近藤さんに抱きつきながら、キスを続ける……こちらからは、キスそのものは見えないが、濃厚なキスをしているのがわかる。
 自分の妻が、他の男とキスをしながらセックスをしている……。最悪の状況だ。それなのに、私は黙って見ているだけだ。

「気持ちいい。ねぇ、イッて良い? もうイッちゃう」
 ゆり子は、うわずった声で言う。二人とも声は抑えているが、普通に聞こえてきてしまう。二人とも、私にバレても良いと思っているのだろうか?
「声大きいよ。もっと静かに……起きちゃうよ」
 近藤さんは、私のことを気にし続ける。人の良さが出ていると思うが、そもそも不倫なんてしなければ良いのにと思ってしまう。

 一体、いつから二人は不倫をしているのだろう? 私は、まるで気がついていなかった。それほど親密な感じもなかったし、怪しい気配も感じなかった。
「だって、気持ちいいの。近藤さんの、すごく気持ちいいの」
 ゆり子は、切なげな声をあげる。けっこうな声の大きさだ。近藤さんは、慌てたようにゆり子にキスをする。ゆり子は、夢中でキスをしながら腰をくねらせるように動かし続ける。
 音がするのを気にしてか、ゆり子の動きは大きくはない。細かく揺さぶるような動きをしている。ゆり子は、こんなにもイヤらしい腰の動きをする事が出来たんだ……と、ショックを受けてしまう。一体、こんなセックスを何回しただろう? その動きはとても滑らかに見えてしまう。

「もう、無理、イク、イッちゃう、イクっ」
 ゆり子は、切羽詰まったような声をあげる。でも、必死で声を抑えようとしているのは伝わってくる。ゆり子は、彼に抱きついたまま身体を細かく震わせている。イッてしまった? こんなにもあっさりと? 私は、まだ身体が動く時にしていたセックスを思い出していた。ゆり子は、イクにはイッていたが、とても時間がかかっていた。
 こんな短時間でイキ果てるなんて、一度もなかった。私は、敗北感を感じながらも身動き一つせずに見続ける。

「うねってるよ。搾り取られちゃいそうだ。そろそろ抜かないと……」
 近藤さんは、余裕のない声で言う。
「平気。出して……出して欲しい。文雄さんのいる前で、中に出して欲しい」
 ゆり子は、そんなとんでもないことを言い始めた。私は、起きていることがバレているのかと思ってドキッとしてしまった……。
「そんなのダメだよ。さすがに申し訳なさ過ぎて」
「でも、同じ事でしょ? 文雄さんがいない所で、してるでしょ?」
 ゆり子は、声を震わせながら言う。私が、興奮のスパイスになっている? 不倫の刺激を増すためのスパイス? 屈辱を感じる……でも、どうしても怒りの気持ちが湧いてこない。むしろ、私の自業自得という気持ちばかりが膨らむ。

 バイクは、とても楽しかった。サーキット走行もしていたし、パイロン競技もしていた。正直、公道では絶対に転ばないという自信もあった。でも、信号無視をしてきた車に対しては、身につけた技術も全くの無力だった……。
 結局、私は過信していたのだと思う。そして、ゆり子との未来を軽く考えていたのだと思う。自分の趣味の楽しみのために、ゆり子の未来まで曇らせてしまった……。そういうことだと思う。

「あぁ、ダメだ、本当に出るよ」
 近藤さんは、余裕のない声で言う。でも、それほど真剣にゆり子のことをふりほどこうともしていない。話を聞く限り、すでに中出しをしているみたいだ。どこでセックスをしているのか知らないが、そこでは中出しも普通にしている……あまりにひどい裏切り行為だと思う。
「良いよ、出して。全部出して。文雄さんの前で出してっ」
 ゆり子は、声を震わせながら言う。近藤さんは、うめきながら射精を始めた。ゆり子は、すぐに抱きついてキスをする。キスをしながら中出しを受け止める……。身体だけの関係ではないと思ってしまう。

「いっぱい出たね。フフ、大好き」
 はにかむように言うゆり子……。
「私も……好きだよ。でも、本当に平気なの?」
 近藤さんは、心配そうだ。
「大丈夫だよ。文雄さんとも、子作り始めるつもりだから」
「そ、そうか。それは良かった」
 そんな会話が続く。私は、どうしたら良いのかわからないまま、逃げるように目を閉じた。目を閉じて気がついた。私は、なぜだかわからないが興奮しているようだ。
 当然、勃起はしていない。でも、勃起する時の感覚が湧いている。もしかして、勃起出来ているのではないか? そんな錯覚をしてしまうような感覚だ。

「ヤキモチ焼いてくれないんですか?」
 ゆり子は、甘えたような声で言う。
「それは……嫉妬はするけど、仕方ないことだし。でも、どうやってしてるの? 勃起しないんでしょ?」
「射精は出来たんです。だから、射精しそうな所まで刺激して、イキそうになったら入れてもらいます」
「でも、勃起してないと入れるの大変じゃない?」
「フフ、その時は、靴べらでも使います」
 ゆり子は、おどけたように言った。近藤さんも、楽しそうに笑っている。私は、小馬鹿にされた気持ちになって悲しい……。

 そして、しばらくイチャイチャしたような会話が続き、近藤さんは帰っていった……。少しすると、
「文雄さん、起きて。風邪引いちゃいますよ」
 と、肩を揺すぶられた。私は、寝起きのフリをしながらゆり子を見つめる。近藤さんは? と、聞くと、
「もう、帰っちゃったよ。文雄さん、飲み過ぎだよ。身体、悪くしちゃうよ」

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