加奈子は、口の端に精液を付着させたままクローゼットを見つめている。彼女からは啓介の姿は見えていない。でも、啓介からは加奈子のすべてが見えている。
クローゼットの扉にべったりと付着している精液……。啓介自身も、その量の多さに驚いているようだ。
『どうする? 続けて出来る? それとも、ちょっと休む?』
加奈子は、優一にじゃれつくような態度で質問する。
啓介は、そんな態度でイチャイチャする加奈子に、嫉妬心を強くしてしまう。
「続けて出来るけど……。加奈子、自分でしてみて。どんな風にしてたのか、見せて欲しいな」
優一は、加奈子にそんなリクエストをし始めた。加奈子は、
『えっ? 恥ずかしいよ……。ねぇ、もう入れて欲しい』
と、モジモジと恥ずかしそうにおねだりをする。8つも年上の加奈子が、可愛らしくおねだりをする姿は、啓介にとっては見るのもツラい姿だ。
「ダメ。ほら、見せて。俺のこと想いながらしてたんでしょ? 見せてよ」
優一は、そんな風に言って引き下がらない。
『えぇ……でも……うん。やってみるね』
加奈子は、結局押し切られるようにしてオナニーを始めた。
恥ずかしそうにクリトリスのあたりをまさぐり始めた加奈子。
『ん……うぅ、……あっ、フゥ……恥ずかしいよ』
加奈子は、本当に恥ずかしそうに言う。でも、股間をまさぐり指は止まらない。啓介は、オナニーを始めた加奈子を見て、今までに感じたことのない興奮を感じていた。射精したばかりなのに、ガチガチに勃起してしまったペニス……。啓介は、またオナニーを始めた。
「凄く興奮する……。加奈子、綺麗だよ」
優一は、かなり興奮している声だ。
『あ、ありがとう……。ねぇ、もう入れて欲しい……。ンッ、あっ、アンッ、お願い……入れて』
おねだりを繰り返す加奈子。優一は、興奮した顔で、
「ちゃんと、イクまでしてよ」
と言う。加奈子は、切なげな顔のままクリトリスをまさぐり続ける。それだけではなく、乳首も触り始めた。
『あっ、あっ、ンッ、あっ、優一……早く欲しい……。うぅあっ、あっ』
加奈子は、あえぎ声を上げながらまさぐり続ける。本当に気持ちよさそうで、激しい指の動きだ。
優一は、勃起した大きなペニスを握ってゆっくりとまさぐる。加奈子は、そのペニスを見つめながら激しくオナニーを続けていく。
『イクっ、優一、もうイクっ、イッちゃうっ、うぅあぁっ!』
加奈子は、腰を軽く浮かせながら叫んだ。そして、グッタリとしたように倒れ込むと、潤んだような目で優一を見つめる。啓介は、自分が見ている事を知っているのに、加奈子がこんな態度を取っていることに違和感を感じている。
「じゃあ、入れるよ。加奈子、自分で足拡げてみて」
優一は、そんなリクエストをする。加奈子は恥ずかしそうに脚を拡げ、自分で抱えるようにした。両脚を抱え、牝の顔で優一を見つめる加奈子。啓介は、こんなにも可愛らしい態度の加奈子を見た記憶がない。
『早く……入れて』
焦れたような、甘えたような声で言う加奈子。両脚を抱えておねだりをする加奈子を見て、啓介は嫉妬で呼吸が苦しくなるほどの状態になっている。
優一は、興奮した顔のまま加奈子に覆い被さる。そして、いきり立ったペニスを握ると、彼女の膣口に押しつけていく。
『優一、早く……』
加奈子は、もう少しも我慢出来ないという顔になっている。そして、優一は腰を押し込んでいく。ゆっくりと入っていく大きなペニス……。
『うぅあっ、優一……愛してる」
加奈子は、感極まったような声を上げる。優一は、腰を押し込んでいきながら加奈子にキスをした。すぐに加奈子の腕が彼の身体に巻き付いていき、固く抱きしめていく。
『んっ、うぅっん、うぅっ』
必死でキスをしながら、うめき声を上げ続ける加奈子。優一は、最初からかなりのペースで腰を使う。啓介は、再び始まった二人の子作りを見て、オナニーの手を早めていく。嫉妬と興奮が入り交じり、目が血走ったようになってしまっている。
こんな風にセックスをしたら、すぐに妊娠してしまう……。啓介は、そんな事を思っていた。そして同時に、妊娠してしまったら、もうこんな風に覗き見ることが出来なくなってしまうなとも思っていた。
優一は、腰を使い続ける。ペニスの長さを生かした、長いストロークで加奈子を責め立てていく。のけぞり気味になりながらうめく加奈子。優一の背中に爪を立てるような仕草もしている。
啓介は、自分とのセックスの時とはまるで違う反応だなと思っていた。敗北感、劣等感、そんなものが刺激されてしまう。それでも啓介は、信じられないくらいに固くなったペニスをしごき続けている。もう、理性がなくなってしまったような感じだ。
キスをしたままセックスを続ける二人。啓介は、急に冷静になった。どうしてこんなことになっているのだろう? 代理で子作りをするだけ、受精することだけが目的だったはず。それなのに、どう見ても二人は心も通い合ったようなセックスを続けている。
『優一、気持ちいい。好き。大好き。中に出して。妊娠させて』
加奈子は、幸せそうな声で言う。身も心も夢中になっているとしか見えない。啓介は、射精寸前になりながらも、イクのを必死でこらえている。
「ダメ。妊娠しちゃったら、もう加奈子とできなくなるから」
優一はそんな風に言いながら腰を動かし続ける。
『でも、妊娠したい。優一ので妊娠させてもらいたい』
加奈子は、とろけたような声で言う。深い快感を刻み込まれた加奈子は、本当に心も優一に堕ちてしまったように見える。
「もっと加奈子と愛し合いたいな。妊娠なんて、もっと後で良いよ」
優一は、そんな風に言いながら腰を動かし続ける。加奈子は、嬉しそうな顔になりながらも、
『ダメ、妊娠させて。身体が求めてるの。お願い、優一ので妊娠させて……妊娠した。優一の赤ちゃん、欲しいの』
と、哀願するように言った。優一は、嬉しそうに加奈子にキスをすると、そのまま激しく腰を振る。のけ反る加奈子の背中。二人は、手を恋人握りにして固く握り合う。啓介は、二人のセックスを見ながらオナニーを続ける。
これで、妊娠してしまうのだろうか? もう、これで最後になるのだろうか? 啓介は、自分自身も加奈子の妊娠を望んでいないことを自覚した。もっと、この興奮を味わいたい……そんな気持ちだ。
「わかった。加奈子、愛してるよ」
優一はそう言って腰の動きを加速していく。加奈子は、優一にしがみつきながらあえぎ続ける。何度もキスを繰り返し、愛していると言う言葉も繰り返す。
「加奈子、もうイキそう」
弱々しく言う優一。加奈子は、
『出して。愛してる。妊娠する。優一ので妊娠するっ』
と泣きそうな顔で言う。優一は、加奈子にキスをしながらスパートをかける。そして、そのまま加奈子の膣中に注ぎ込んだ。
中に出された途端、のけ反りながらしがみつく加奈子。口を大きく開けているが、声が出てこない感じだ。啓介は、深いオルガズムを感じている加奈子を見ながら、また射精をしてしまった。同じように、クローゼットの扉にぶつかるように飛び散る精液……。うめき声を我慢しているのもさっきと同じだ。
優一と加奈子はしばらくキスをした後、
『フフ。いっぱい出たね。ドクンドクンって、長いこと動いてたよ』
と、加奈子が嬉しそうに言う。
「妊娠するかな?」
優一は、真剣な顔で言う。
『どうだろう……。身体はそれを望んでたよ。優一に孕ませられたいって』
「俺も、絶対に妊娠させたいって思いながら出したよ」
『だったら、出来たかもね。なんか、変な感じ。優一に妊娠させられるなんて、想像もしたことなかったわ』
加奈子は、感慨深げに言う。無理もないと思う。普通は、こんなシチュエーションはあり得ないはずだ。
『ねぇ、まだ出来るでしょ? 今度は、後ろからして欲しいな。優一ので、奥までいっぱい突いて欲しい』
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