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酔って会社のおばちゃんを抱いてしまったことで始まった寝取られ生活1


俺と奈緒は、やっと結婚1年目を迎えた夫婦だ。
俺達は社内結婚なのだが、奈緒は入社当時から評判の美人で少しおっとりしているものの、明るく素直な性格で誰からも好かれる娘だ。
俺は容姿も性格も地味で目立たない存在だったので、奈緒と結婚が決まったときは周囲の同僚にかなり驚かれ、「どんな弱みを握って脅したんだ?」とかからかわれたり、女性社員の間では、「ヨシキさんって凄い巨チンらしいよ」という噂が流れた為、俺を見る目がちょっと変わったほどだった。
ギリギリ人並みのモノしか持ち合せてない俺はちょっと嬉しかったのだが、どうやら奈緒は怒っているみたいだった。

そんなある日、俺の部署で定年退職する上司の送別会があった。
俺はその上司に凄くお世話になっていたので、その日は彼の好きな酒にトコトン付き合うつもりで、奈緒にもそう伝えていた。

最初は部署の全社員が参加していたのだが、最後まで残ったのは俺とその上司と40歳になる先輩女性社員の山川さんの3人だった。
その上司も年のせいか酒が弱くなっていて、酔い潰れて寝てしまった。
山川さんと2人で抱えてタクシーに乗せて見送ったのだが、最後に上司が、「尻にタマゴの殻をつけてたお前たちが、よくここまで成長したな。もう俺の会社人生に思い残しはないよ。今日はありがとな」と言ったので、俺と山川さんは思わず泣いてしまった。

タクシーを見送ると、なんだか寂しい気持ちがした。
それは山川さんも同じ気持ちだったようで、もう一軒飲みに行くことにした。
・・・そんな感傷的な気持ちが間違いの元だった。

上司も送ったことで張り詰めていた気持ちが緩んだのか、俺は次の店で呆気なく記憶を無くした。
気がつくと朝方のラブホの部屋で、隣には裸の山川さんがいた・・・。
一気に酔いは醒め、血の気も引いた。
山川さんは仕事は出来るが、外見は未来から来たネコ型ロボットのような体型をした、完全なオバサンである。
俺は自分で自分のチャレンジ精神に驚きながら、急いで山川さんを起こして、逃げるように奈緒の待つ愛の巣へ帰った。

帰ってから、そっと寝室を覗くとラッキーなことに奈緒は寝ていたので、そのままそっとリビングに行き、数日前に購入したアメリカのシリーズドラマの第1巻のDVDをプレイヤーに入れ、帰宅途中で買った缶コーヒーを半分飲んでテーブルに置いた。
それからホテルの石鹸の匂いを消す為に風呂に入り、ベッドに入ると奈緒が起きて朝帰りがバレそうなので、そのままリビングのソファーで寝た。

翌朝、奈緒に「何時に帰ったの?全然気づかなかったぁ」と聞かれたので、「酔ってて憶えてないや。DVDが観たくて、風呂に入って酔いを醒ましてから観ようかと思ったけど、結局そのまま寝ちゃったみたい」と何回も練習したセリフをなんとか自然に言えた。
普段は飲んで帰って風呂に入ることも、ソファーで寝ることも無いのでかなり不安だったが、奈緒は全く疑ってない様子で、「そーなんだ。ちゃんとベッドで寝ないと疲れがとれないよぉ」と言いながらキスをしてきて、「いつも遅くまでご苦労様です」とニコッと笑った。
俺は心の中で、(二度と浮気はしません)と誓った。

そんな誓いは、あっさり破られた。
翌週の月曜日の昼に俺は山川さんに呼び出され、「結婚12年目で夫を裏切ったのは初めてで、相当ショックを受けてる」だの、「逃げるように帰られて傷ついた」だの、グダグダ愚痴られた。
それでも俺は何とか穏便に済まそうと頭を下げ続けた。

「本当に悪いと思ってるの?口だけじゃないの?」

「いえ!そんな事ないです。心の底から反省しています」

「あっそ。それなら許してあげるけど、条件があるわ」

「はい。どんな事でしょうか?俺に出来ることなら何でもします」

「もう一度、シラフで私を抱きなさい」

「ヘっ?」

「ヨシキ君、あんた凄いモノ持っているらしいじゃないの?私、あの日はあんたにベロベロに酔わされて憶えてないの。それってなんか損じゃない?だから今度はシラフで楽しませなさい」

「そ、それは根も葉もない噂ですよ!いや本当に!もう見せるのもお恥ずかしいような粗末なモノしか・・・」

「じゃあテクが凄いの?とにかく本気で抱かないと奈緒ちゃんにバラすわよ」

「そ、そんな殺生な・・・」

背に腹は変えられない・・・。
今度の土曜日のお昼に会う約束をして俺はその場を後にした。
あのオバサンと浮気して奈緒を失うなんて、ドブに落ちた1円を拾うために100万円払うようなもんだ。
絶対に避けなければ!

当日、奈緒には付き合いゴルフがあると嘘をついて出かけた。
この間のラブホ近くの喫茶店で待ち合わせをして、そのままラブホに直行した。
それからは地獄だった。
なにせ相手はネコ型ロボットだ。
お腹と下腹部の間のグランドキャニオンを思わせる深いシワから、「しょーがないなぁ、極太バイブ~!」と便利な道具を出してくれないかと期待したぐらいだ。

正直、勃起するかどうかも不安だったが、「私が満足しなかったら・・・判ってるわよね」と脅されていたので、必死で奈緒を思いながら全力を尽くした。
手や口や舌など持てる全ての武器を使って戦った。
皮肉なことに、奈緒にもこんなに必死でエッチをしたことは無かった。
思い出したくないので詳細は省くことにする。

「ふぅ・・・ヨシキ君、本気出したよね」

「はいっ!もう120%の実力を出し切ったと自負しております」

「そう・・・まぁ悪くはなかったけど、噂ほど良くもなかったわね。肝心なモノもそんな立派じゃなかったし・・・」

「で、でもこれが俺の実力なんです!本当です!これ以上はありません!」

俺は涙ながらに訴えた。

「ま、いいわ。もうこの間と今日のことは忘れるわ。あなたも他言無用よ!他の人に自慢したりしたらヒドイわよ!わかった!」

「はいっ!ありがとうございましたっ!」

(自慢なんてするわけないだろっ!)

そう思いながら必死で山川さんに媚を売って、なんとか俺は解放された。
晴れやかな気分になるかと思ったが、山川さんによるエッチ評価を思い出し、かなり凹みながら家路に就いた。

それからしばらくして会社に奈緒の中学からの親友である怜奈から連絡があった。
今夜、奈緒に内緒で会いたいとのことだった。
怜奈は、タイプは違うが奈緒に負けないぐらいの美人で、テレビCMのモデルやローカル番組のアシスタントなどもしていた。
イメージで言うと、奈緒が『ひまわり』で、怜奈は『バラ』という感じか。
奈緒と同い年とは思えないような色っぽい女性である。
性格もかなり積極的な姉御肌タイプで、奈緒とは色んな意味でいいコンビという感じだった。

待ち合わせは、怜奈の行きつけのおしゃれなバーだった。

(怜奈が俺に、しかも奈緒に内緒の用件って何だろうか?)

不安と期待でドキドキしてた。
男ならあんな美人に呼び出されりゃ、誰でも期待するはずだ。
それは俺のようなモテない男で、それを自覚していたとしても同じである。
しかーし、今の俺は違う!
つい最近、オバサンと引き替えに奈緒を失いかけた俺は、奈緒と夫婦でいられる幸せを改めて確認したばかりなので、もう絶対に奈緒を裏切らないという誓いを胸に店のドアを開けた。

怜奈は先に来ていて小さいテーブルに1人で座っていた。
胸元の大きく開いた黒のワンピースという格好で、長く綺麗な足を組み、肩肘をついてその上に小さい顔を乗せて携帯を見ていた。
俺が2、3歩近づくと、すぐに怜奈は気づいて俺に小さく手を振ってくる。
店中の男の視線が俺に集中した。
それだけ怜奈が注目されていたのだろう。
俺は少し気分が良かった。

「ゴメンなさい。急に呼び出したりして」

「いや、別にいいけど、用事って何?」

「その前に何か飲みませんか?私、喉が渇いちゃって」

メニューを俺に見せた。
カクテルはあまりよく判らなかったが、俺の方が年上だし怜奈に聞くのも恥ずかしかったんで、聞いたことのある名前のやつを適当に注文したらすっごく甘い飲み物が出てきてビックリした。
カクテル恐るべし・・・。

奈緒は俺がする他愛もない話でも、「ヨシ君、すごーい!物知りー!」とか簡単に感動するので楽だが、怜奈のようなオシャレな女性には全く会話が出来なくなってしまう。
特にこの時はテーブルが小さかったので、怜奈との距離が近すぎて恥ずかしくて顔をまともに見れなかった。
仕方なくコースターとかピーナッツとかを見ながら話をしてた。

「ヨシ君、何か用事があって急いでいるんですか?」

「いや、なんで?」

「さっきから『用件って何?』って何度も聞いてくるんで・・・」

「ああ、ゴメン」

「いえ、別に謝らなくても・・・ただ、忙しいのに無理言っちゃって悪かったかなぁって思って」

「いや、そんな事ないよ」

「・・・私といるの、退屈ですか?」

もしかするとその発言に深い意味は無いかもしれないが、そんなこと言われたら男ならドキッとするだろう?
俺はビックリして怜奈の顔を見てしまった。
すると怜奈もこっちを見てて、俺と目が合うと驚いたように顔を真っ赤にして俯いてしまった。

(うわっ!ヤベー!怜奈みたいな美人がこんな顔したら破壊力半端じゃねーな)

「いや、十分楽しいよ」

「本当ですかぁ!嬉しい!・・・じゃあ、もし、『また奈緒に内緒で会って欲しい』って言ったら、どうします?」

「も、もちろん喜んで会うよ。俺の方からお願いしたいくらいだよ」

・・・再び、来店前に立てた誓いがあっさり破られた瞬間だった。

怜奈が店を出たいと言い出したので、会計を済ませて店を出た。
結局、用事というのは怜奈の口から語られることはなかったが、もうそんなのどうでも良かった。

「あの、ヨシ君。今日は遅くなるとマズイですか?」

「えっ?」

「いえ・・・その、もう少しヨシ君といたいなぁって思って・・・。2人っきりなれるとことか・・・」

「2人っきりになれるとこって、もしかして・・・」

「いやん、恥ずかしいから繰り返さないで下さい」

そう言うと怜奈は恥ずかしそう俯き、両手で俺の指を掴んで小さく左右に振った。

「あっ!でも、奈緒に悪いですよね・・・ゴメンなさい」

「い、いや、2人の秘密ってことならいいんじゃないかな?」

「そうですか・・・フフ」

怜奈は微かに笑うと俺の指を握ってる手に力を込めて、「やっぱりお前かぁ!この浮気者がぁ!」と俺の指をありえない方向に曲げだした。

「痛い!怜奈ちゃんどうしたの?痛い!痛い!」

俺は何がなんだか分からず、ただ指を折られないように地面に膝をついた。

「ヨシ君!ちょっと来なさぁい!」

怜奈は俺の指を持ったまま今出た店に引き返した。
俺は指が折れないようにしゃがんだままついて行くしかなかった。
さっき座っていたテーブルに戻り、怜奈はさっきと同じように足を組み、腕組みをしながら血も涙も無いような冷たい表情で俺を睨んでいる。
俺は手を膝の上に置き、叱られている子供のような俯きながら座っていた。
ボーイが注文を聞きに来たが、怜奈は俺の意見を聞くことなく、「さっきと同じのを」と注文したので、俺はまたすっごく甘いカクテルを飲んでいた。
店内の人達はさぞビックリしたことだろう。
ついさっきまでいい感じで店を出て行った2人が、5分ほどでこんなに雰囲気を変えて戻ってくるとは誰も思わなかったはずだ。
俺も思わなかったのだから・・・。

実は、怜奈はこの間の山川さんとホテルから出る現場を目撃したらしい。
でも相手があまりにもオバサンだったので、人違いか、もしくは何かの事情があったのかも?と思い、聞くに聞けなかったそうだ。
俺は正直に事情を全部説明した。
普通に話せば10分で済む話を、色々言い訳しながら話したので30分くらいかかってしまった。

「ふぅん、じゃあもう終わったんですね?」

「うん!もう二度と過ちを犯さないと心に誓ったよ」

「たった今、過ち犯そうとしたでしょっ!」

「そ、それは怜奈ちゃんがあんまりにも綺麗だったから」

「そんな調子のいいことを簡単に言うから信用出来なくなるんですっ!」

「まぁまぁ、大声出さないで冷静に話そう。冷静に」

「なっ!誰のせいで大声出していると思っているんですかっ!」

「ひぃっ!」

怜奈ちゃんは鬼のような顔で俺を睨んだ。
この女性がさっきまで俺の心の柔らかい場所をくすぐっていた女性と同一人物かと思うと、つくづく女って怖いなと思った。

「わかりました。奈緒には内緒にしておきます」

「ありがとう!怜奈ちゃん」

「ただし!条件があります」

俺は山川さんの条件を思い出し、(まさか怜奈も?)と思わず想像してしまったが、怜奈の条件はそんな甘いものではなかった。

「ヨシ君には罰を受けてもらいます」

「罰って?」

「奈緒に他の男とエッチしてもらいます」

「えぇっ!」

「そうでもしないとヨシ君、懲りないでしょ?」

「いえっ!本当にもうしませんっ!誓います!」

「信用出来ません。今回を最後に、もう二度と浮気したくなくなるようなダメージを受けてもらいます」

「そんなぁ・・・第一、奈緒が簡単に体を許すわけないよっ!」

「抱かせる方法については今から計画を練ります。もちろんヨシ君にも協力してもらいます。奈緒が傷つかないようにしなくちゃいけないですからね」

「俺が奈緒の浮気に協力するの?そんなの絶対イヤだよ!」

「なら奈緒にバラしますよ?言っておきますけどヨシ君、私は奈緒みたいないい子の相手がヨシ君のような最低男じゃ勿体無いんで、まだ若くて子供もいない今のうちに別れた方がいいんじゃないかって本気で思っています」

「最低男って・・・言い過ぎじゃない?」

「だって、まだ結婚して1年くらいなのに2回も浮気したんですよ?しかも!奈緒の親友である私ともしようとするなんて最低ですよ!最低!いくら私から誘ったとはいえ、初めて2人っきりで会ってたかだか1時間くらいで落ちるってどういう事なんですか?」

「そ、それは・・・」

「・・・ただ、奈緒はヨシ君のことを愛しているみたいなんで、今回はその愛が本物なのかを確認する意味もあります」

「本物なのかって、どういうこと?」

「奈緒がヨシ君のエッチに溺れてるだけかもしれないし・・・」

「えっ?俺のエッチなんて大したことないよ?」

「その会社の女性はそう言ったかもしれないけど、奈緒にとっては唯一イカせてもらった相手なんでしょ?」

その通り!
奈緒は俺が3人目の男だったのだが、前の2人ではイッたことが無かった。
また奈緒の告白を信じるならオナニーもしたことないらしいので、いわゆるエクスタシーに達することが出来るのは俺とのエッチでだけだ。
まあ、それは俺が特別エッチが上手ということではなく、奈緒のエッチの成熟度と、俺と付き合った時期のタイミングが良かっただけだと思うが・・・。

最初の頃、奈緒はイク寸前になると、「気持ち良くなり過ぎて、頭がおかしくなりそうで怖い」とイクのを我慢してしまうので、なんとか奈緒をイカせる為に場所をラブホではなく、高級ホテルの部屋をとり、少しお酒を飲ませてリラックスさせて時間をかけて前戯をして、「俺がついてるから大丈夫だよ」とか「我慢しないで俺に任せて」とか、ありとあらゆる甘い言葉をかけるなど結構大変だった。
その為、最初に奈緒がイッた時は、「私、イケましたぁ!・・・ありがとう、ヨシ君!」「ウンウン、よくやった奈緒!お前はイケる奴だと信じていたぞ!」と、まるで一昔前のスポ根マンガの主人公とコーチみたいなことを言いながら泣きながら抱き合ったもんだ。

「奈緒がそう言ってたの?」

「はい。初めての後、目がハートになって、『恥ずかしいから聞かないで』って言いながら聞いて欲しいオーラ全開でしたから、しょーがなく・・・」

「あぁ、なんとなく想像できる・・・」

「女にとっては初めてイカせてもらった相手には特別な感情を持つもんだし、特に奈緒はヨシ君だけだから、それを愛だと勘違いしている可能性がありますから・・・」

「勘違いさせたままでいいと思うんだけど・・・」

「それがヨシ君みたいな最低男じゃなければ、私もそうしましたけどね」

「チッ!・・・お節介ババァめ」

「なんですってぇ!」

怜奈は席を立って俺を睨んだが、周囲から注目されていることに気付くと顔を真っ赤にして椅子に座り、誤魔化すようにボーイへカクテルのおかわりを注文した。
・・・いい気味だ。

「と、とにかく!他の男に奈緒を抱かせます。それでも奈緒がヨシ君のことを愛しているか確認できるし、ヨシ君にも罰を与えることが出来るし、一石二鳥でしょ?」

「そんな事になったら、俺が奈緒に愛想を尽かす可能性は考えないの?」

「その時は別れたらいいんじゃないですか?別に止めませんよ?」

「・・・ヒドイ」

「勘違いしないで下さい。私は2人を別れさせたいんですよ?だけど、今回の試練の後でも2人が変わらず愛し合い、2人で生きて行くって言うんなら、私はヨシ君の浮気のことも今日のことも忘れて、また以前と同じように2人を応援するつもりです」

結局、怜奈に押し切られる形で計画への協力を約束させられた。
家に帰っても俺は心は沈んだままだった。
奈緒の笑顔を見てるのが苦しい。

「ヨシ君、どうしたのぉ?そんなにジッと見つめちゃって。私のあまりの美しさに見惚れちゃった?」

「あぁ・・・奈緒って本当に可愛いよなぁ」

「うん、よく言われる!なーんちゃって。エヘヘ、ヨシ君、女房を口説いてどうするつもり?」

うぅ、可愛い!
怜奈も綺麗だったが、やっぱり奈緒が最高だ。

(この奈緒を他の男に抱かせるなんて・・・)

考えるだけで気が狂いそうだった。

その晩、俺は奈緒を抱いた。
最近は、下だけ脱がして上は胸まで捲るだけってことも多かったが、今夜は全部脱がして、宝石のような奈緒の身体を愛した。

「どうしたの?ヨシ君。なんか今日・・・その、か、硬いよぉ」

「そっか?ひ、久しぶりだからかな・・・?」

「あん・・・さ、最近忙しそうだったもんね・・・あああん・・・あっあっ」

俺は正常位のまま奈緒の背中に手を回した。

「ヨシ君、もっとギュってしてぇ・・・えへへ、なんか幸せぇ」

囁くように言いながら、奈緒も俺の首を抱いてくれた。
俺は、そのまま騎乗位に持ち込もうと画策したが、「ちょ、ちょっと待ってヨシ君。今日は・・・恥ずかしいから・・・その」と申し訳なさそうに言うと、訴えるような目で俺を見つめる。

奈緒はかなりの恥ずかしがり屋で、初めてエッチしてから約3年経つが、騎乗位などの奈緒が主導権を取る体位は、まだ数えるほどしかしてもらってない。
それも俺の誕生日のプレゼントとか、たまにやらかす奈緒の失敗を許す条件など、断れない状況でのみしてもらえる。
フェラは頼めばしてくれるが、その時は俺は目を閉じるのが条件で、俺が見てるのがバレるとすぐ止めてしまう。
それでも俺は不満に思うことはなかった。
逆に、いつまでも初々しい奈緒を可愛らしく思っていたくらいだ。
だから一度奈緒に断られたら、その日は二度と要求しなかった。
奈緒の性格なら、何度も頼めば断れなくなることはわかっていたが、夫婦なんだからいつかは奈緒も慣れて積極的になってくれるだろう。
それまでは無理せず、俺達のペーズで少しずつ進んで行こうと思っていた。

そして奈緒の断れない性格は、関係が薄ければ薄いほど顕著になる。
例えば、同じ頼み事でも俺には断れるが、俺の友人には断れないのだ。

(もし相手が、怜奈の連れてくる初対面の男だったらどうだろう?)

そう思うと俺は胸の奥が苦しくなった。

「ああん・・・ヨシ君、あっ・・・激しい・・・んんっ・・・ああぁ」

「奈緒、愛してるよ・・・何があっても」

「くぅん・・・わ、私も愛してるぅ・・・ああァァ・・・私、もう・・・ああん」

「いいよ、奈緒・・・俺もそろそろ」

「うん・・・イッてぇ・・・ああ・・・私も・・・あっあっ・・・あああぁぁぁ」

奈緒が俺にしがみついてくる。
俺もそれに応えるように強く抱き締めた。
奈緒は俺の腕の中で身体を硬直させると、俺の肩に口を押し付け、声を殺しながら震えていた。

俺はなんとかこの計画を阻止する方法を必死で考えていたが、特にいい考えも浮かばないまま、怜奈に前と同じバーへ呼び出されていた。
もちろんあの計画の打ち合わせの為だ。
まずは相手の男性についての報告を怜奈から受けた。
これはかなり苦労したらしく、後々トラブルの心配の無い人で、容姿が奈緒好みで、しかもエッチが上手いという噂の人に、奈緒の名前は伏せてそれとなく話を持ちかけたらしいが、やはり条件の一つである、俺と怜奈の前でエッチをするのに抵抗を感じる人が多く、全滅だったらしい。

「だから、奈緒とその男性を2人きりにすることも考えたんですけど、奈緒が嫌がることを無理やりされたりする可能性もあるし、第一、私とヨシ君の協力無しで奈緒を落とすのは難しいですよね」

「まぁ、確かにそうだね」

「だから容姿のレベルを落として、やっと1人確保できました。『アキラ』っていう私と奈緒の2コ下で体育教師をしている人です」

俺は怜奈から写メを見せてもらった。
いかにも体育教師という感じの体格をした坊主頭の男だった。
奈緒の好みは知的な雰囲気の痩せっぽちなんで、この男ならエッチまで持っていけない可能性が高いなと思った。

「怜奈ちゃん、1つお願いがあるんだけど、今回の罰は、奈緒を他の男に抱かせることではなくて、この計画に協力するってことにしてくれない?」

「・・・どういう意味ですか?」

「つまり、今回の計画に協力するので、計画の結果に関わらずチャラにして欲しいってこと。そうでないと計画が成功するまでずっと協力させられちゃうし、何回もこんな事したら奈緒にバレる可能性も高くなるだろ?そんな事になったら元も子もなくなってしまうよ」

「確かにそうですね。わかりました。でも今回はちゃんと指示に従って下さいよ?」

「うん。約束するよ」

俺は心の中で、『俺グッジョブ!』と叫んでいた。
あの男が相手なら奈緒が惹かれる可能性も少ないし、今回をしのげばチャラになるんだから、なんとか光が見えてきたぞと、この時は思ってた。

怜奈の作戦というのは拍子抜けするくらいに大したことなかった。
アキラを怜奈の彼氏として奈緒に紹介し、4人で一緒に酒を飲んで、その間にアキラが言葉巧みに説得する。
俺と怜奈は状況を見てフォローに入るという作戦らしい・・・。
これって作戦と呼べるのか?
俺は心の中でこの作戦名を、『出たとこ勝負作戦』と名付けた。

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