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寿退社した妻を、職場復帰させてはいけない理由(オリジナル 転載不可)


妻の瞳とは、結婚して2年目を迎えた。不動産の会社に勤めていた妻は、私がそれなりに収入がある自営業者ということもあり、寿退社をして、私の会社の経理などを手伝ってくれていた。

だけど、その不動産会社ではバリバリに働いていて営業成績も常に上位だった彼女は、最近職場復帰をしたいと言うようになっていた。経理の手伝いなどでは、退屈だったのだと思う。確かに、私の会社の経理などは、税理士に丸投げでも問題が無い程度なので、子供が出来るまでならばという約束で、彼女の職場復帰に同意した。

27歳の彼女と、35歳の私。年の差はあるが、共通の趣味もあり、仲の良い夫婦だと思っている。彼女も職場復帰したとはいえ、30歳くらいまでには子供を作りたいと言っているので、たかが数年のことだと思っている。

そして職場復帰した彼女は、生き生きとした顔で楽しそうに日々を過ごすようになっていた。正直、妻を働きに出すという部分で、甲斐性のことなどで複雑な気持ちもあったが、結果良かったなと思っていた。

『ホント、アイツムカつく。仕事は出来るかもしれないけど、あんな騙すようなやり方は、絶対に良くないよ!』
夕食を食べながら、こんな風に上司のグチを言うのも日課になっていた。私は、ほぼ1人で完結している自営業なので、人に頭を下げることも、上司に理不尽なことを言われることもない。なので、自然と私がグチを聞く感じになっていた。

「まぁまぁ。でも、違法な事してるわけじゃないんでしょ?」
『それはそうだけど、私は絶対に認めない! それに、アイツ生理的に受け付けないし』
妻は不動産業でバリバリとやっていた割には、正義感が強いというか、曲がったことが嫌いな性格だ。不動産業なんかで数年働いていたら、良くも悪くも世間擦れすると思う。ウソとまでは行かなくても、多少盛ったり、あえて説明しないことなんかもあるはずだ。

「そんなに嫌ってたら、相手も瞳のこと嫌いになっちゃうよ」
『いいよ、嫌われても! その方が良いし! ホント、アイツって気持ち悪いんだもん』
妻は、その上司を毛虫のように嫌っているようだ。まぁ、惚れるよりは嫌う方がましかと思いながらも、そんなにストレスなら何時でも止めていいよと言ってみた。

『ありがとう。でも、もうちょっと頑張るね。それで、ハワイとか行っちゃおうよ!』
妻はそんな事を言ってくれる。別に彼女が働かなくても、ハワイくらいはいつでも行けると思うが、生き生きとしている彼女を見るのも好きだし、スーツ姿の彼女もなかなか良いものだと思っていた。

妻は、身長こそ少し低めだが、スタイルがとても良い。足も長いし、ウエストもくびれている。そのくせ胸もそれなりに大きくて、くびれたウエストのことも相まって、Fカップだそうだ。グラビアの人みたいに、ぽっちゃりしたFカップではなく、吹石一恵みたいな感じの美乳だ。それがスーツを着ていると、もの凄くエロい感じがする。

不動産会社の、特に営業などは男性が多いと思う。誘われたりしないのかな? と、心配になることもある。また、お客さんの中には、買うからやらせろとか言ってくる人はいないのだろうか? という、心配もしてしまう。
だけど、曲がったことが嫌いで、私のことを凄く愛してくれている(はずの)妻が、裏切ることはないだろうと信じている。

そして、昔のようにバリバリ働くようになった妻は、帰りが遅くなることも増えてきた。
それでも、
『ごめんね〜。遅くなっちゃった! すぐご飯作るから!』
と言って、夕ご飯をしっかりと作ってくれる。そして、忙しくなってきたのに、なぜか職場復帰する前よりもセックスの回数が増えた。
男性ばかりの競争社会の中に戻ったことで、少し雄化したのかもしれないし、私と過ごす時間が減ったことで、気持ちが新鮮に戻ったのかもしれない。
それは、私にはとても嬉しいことだった。

そんな風に、妻の職場復帰はメリットの方が多かった。そんな生活が1年近く続いたが、ここの所すれ違いが多くなっていた。私の仕事がますます順調で、海外を含めた出張が増えたこと、そして、妻に役職がついたこともあって、夕食も別々に取るのが普通になってしまっていた。

それでも、休みの日には一緒に出かけたりするし、セックスも月に1〜2回はする。まぁ、あと数年のことだから仕方ないかな? と思うようにしていた。

『あなた、コーヒー入れたけど、飲みますか?』
朝、目が覚めてキッチンに行くと、妻が朝食を作っていた。昨日は何時に帰ってきたのか知らないが、2時は過ぎていたと思う。最近は、寝室のダブルベッド以外にも、洋室にシングルベッドを置くようになっていた。遅いときは、妻はそこで寝る。私を起こさないように、色々と気を使ってくれているみたいだ。

「ありがとう。昨日も遅かったみたいだけど、身体は平気?」
『ちょっと眠い』
笑いながら言う妻。でも、すでに身支度も終えている。本当に、働くことが大好きのようだ。
『じゃあ、私もう行っちゃうけど、食器シンクに突っ込んどいて下さいね』
と、玄関に向かった。私は妻を見送りながら、主夫になった気持ちを味わっていた。

出ていく妻を見て、そう言えばあのバッグ、どうしたのかな? と思った。妻が腕にかけていたバッグは、いつもの見慣れたヤツではなく、エルメスのマークの入った高そうなバッグだった。まぁ、バッグぐらい好きに買えばいいと思ったが、そう言えば最近妻は服装も変わったなと思った。

スーツはスーツなのだけど、スカートが少し短い気がする。そしてワイシャツも、少し胸元がルーズなものが増えた気がする。まぁ、女性の営業は多少の色仕掛けも必要だよなと思いながらも、ちょっと不安な気持ちになった。

一旦そう思うと、色々と気になるようになってしまった。一つ一つなら、些細な変化で気にならないことでも、いくつか複合すると疑念を持ってしまう。

そんな風に思っているときに、妻が髪を切った。肩より長い黒髪が自慢だった妻が、首が見えるくらいに短くして、ベージュというか明るめのヘアカラーをした。
『どう? ちょっと切り過ぎちゃったかな?』
妻は照れくさそうに私に言ってきた。
「どうしたの? あんなに髪の毛大事にしてたでしょ?」
『うん。なんか、イメチェン。似合ってる?』
妻は、少し不安そうな顔で聞いてくる。私は、長い髪の彼女も好きだったが、この髪型の彼女もいいと思った。若くて可愛らしい……そんなイメージになった気がする。元々は清楚系というか、石原さとみみたいなイメージだった彼女だが、短くしてカラーを入れたことで、若いときの石田ゆり子みたいななった気がする。

私は、とてもよく似合ってると告げた。すると、一気に満面の笑みになり、
『良かった! 似合わないって言われたら、どうしようかと思ったよ』
と、ホッとしたように言う妻。

『あなた、これプレゼント。いつもお仕事お疲れ様』
妻はそう言うと、私にカルティエの腕時計を渡してきた。私は、凄く驚いて思わずどうしたのとか聞いてしまった。
すると妻は、自分の腕を私に見せる。そこには、私にくれたモノとサイズ違いの腕時計がはめられていた。
『ペアウォッチ。最近一緒にいる時間少なくなっちゃったでしょ? だから、浮気防止だよ。浮気しそうになったら、これ見て思いとどまってね』
妻は、可愛らし口調で言う。その頬は少し赤くなっていて、照れているのがわかる。

私は、妻のことを何となく疑ってしまったことを反省した。そして、感激しながら早速その腕時計をはめてみた。よく見ると、まったく同じシリーズではないみたいで、多少デザインの違いもあったが、ペアウォッチと言って間違いないと思う。私は妻のその気持ちが嬉しくて、思わず彼女を抱きしめた。

『あん。あなた、喜びすぎだって。でも、嬉しいなぁ』
妻はそう言って、私にキスをしてくれた。一瞬、タバコの匂いがした気がしたが、私の思い過ごしだったと思う。彼女も私も煙草は吸わない。酒は少し飲む程度だ。なので、昼に食べたものの匂いかな? と思った。

そんな嬉しい出来事はあったが、ますます彼女の仕事は忙しくなり、すれ違いの時間が増えていった。

『あなた、ゴメンね、パン買ってあるからそれ食べてね〜』
妻は、朝食を作る余裕もなくなっていった。でも、妻が買ってくるパンは、妙に高そうなモノで、そう言えば最近妻の買うものはどれも高価なものになった気がする。それだけ稼いでいると言うことなのかもしれないが、何となく金遣いが荒くなった気がする。

そして、今朝、玄関で見送っていて気がついたが、妻はいつの間にか耳にピアスを開けていた。小さなピアスだが、たぶんダイアだと思う。妻は、妙に古風なところがあって、
『親からもらった身体に穴を開けるなんて信じられない!』
と、ピアス否定派だった。それなのに、私に断りもなくピアスを開けてしまった。もっとも、断る必要があるかどうかと言えば、別にないと思うが、それでもひと言あっても良いのでは? と、不満に思ってしまった。

これがきっかけで、また妻に疑念を持ってしまった。そしてある日、妻が会社に出かけた後、私は家捜しみたいな事をしてしまった。すると、私の疑念はさらに強くなってしまった。妻は、ブランドモノの指輪やアクセサリーを多数持っていた。そしてスーツなんかもブランドものだった。いくら稼ぐとは言え、モノが多すぎる気がした。

そして、気が引けたが、彼女の衣装棚もチェックしてしまった。すると、私が見たことのないようなセクシーな下着が、奥の方に隠すようにしまわれていた。それは、ガーターベルトや、スケスケに透けてしまっているもの……そして、肝心の部分に穴が空いていて、乳首もアソコも丸見えになってしまうようなモノまであった。私は、この時初めて妻の浮気を疑った。考えてみれば、怪しい兆候は沢山あった。でも、その全てを私は思い過ごしだと思ってしまった。いや、思い込もうとしていたのかもしれない。

私は、信じられないといいう気持ちと、もしかしたらという気持ちで、心臓がバクバクしてしまった。

その日の夜、妻は意外と早く帰ってきた。と言っても、すでに24:00近くではあったが、私は彼女を待っていた。
『ただいま。起きてたんだ。なんか作ろうか?』
妻は、少し酔っているようだった。
「もう食べたよ。酔ってるの?」
『ゴメンね。ちょっと、会社のみんなでご飯食べたから。部長のおごりだったから、飲み過ぎちゃった』
頬を赤くしたまま言う彼女。
「え? 部長の事って、嫌いじゃなかったっけ?」
『嫌いだよ。でも、おごりなら遠慮無く食べないとね』
楽しそうに言う妻。
『お風呂は? 久しぶりに一緒に入る?』
酔いのせいか、妙に上機嫌な妻。私は、すでに風呂に入った後だったので、それを断った。
『残念。じゃあ、ベッドで待っててね。久しぶりに、エッチしよっか?』
妻は、少し上気したような顔で言う。私は聞きたいことが山ほどあったが、それを飲み込んでベッドに移動した。久しぶりに妻に誘われて、嬉しかったと言う気持ちもあったからだ。

そしてベッドに入ると、疑いの気持ちを持ったことをバカらしく思い始めていた。瞳に限って、浮気なんてあるはずがない……。

すると、妻が身体にタオルを巻いて寝室に入ってきた。
『お待たせ〜。ちょっと暗くするね』
そう言って、間接照明にした妻。
『あなた、気に入ってもらえるといいんだけど……』
そう言って、タオルを外した妻。すると、私が見つけてしまったあの下着を身にまとっていた。穴が空いているので、乳首もアソコも丸見えになっているその下着は、下着の役目は果たせていないと思う。
『変かな? ダメ? 喜ぶかなぁって思ったんだけど……』
妻は、恥ずかしそうにモジモジしながらそんな事を言う。私は、心底ホッとしていた。他の誰かを喜ばせるためではなく、私のためだったんだ……。そう思うと、妻のことが無性に愛おしくなった。

「すっごく似合ってるよ。エッチすぎて、こんなになっちゃったよ」
私は腰のタオルを外し、勃起したペニスをアピールした。久しぶりにここまでカチカチになった気がする。

『ホントだ。なんか、溢れてる』
妻は嬉しそうに笑いながら言うと、私のモノを口でくわえてくれた。セクシーなランジェリー姿でこんな事をされると、まるでアダルトビデオに迷い込んだような気持ちになった。もともと妻は、セックスは嫌いではなかったと思うが、淡泊ではあった。愛撫とかはあまりなしで、すぐに挿入して愛し合うようなセックスが多かった。

なので、こんな風にしっかりとフェラチオしてもらうのは、もしかして初めてかもしれない。妻は私のモノを根元までくわえると、舌だけではなく喉でも責めてくるような複雑な動きをする。そして、結構な音を立てながら、吸引するような事もする。バキュームフェラという言葉は聞いたことがあるが、実際に経験するのは初めてだ。私は、妻と交際する前には、2人としか経験が無く、風俗も行ったことがない。なので、妻のこのフェラチオは、あまりに気持ち良すぎて声が漏れてしまった。

『気持ちいい? 雑誌で見たやり方だから、あまり上手く出来ないけど……』
妻はそんな事を言うが、私はもうイキそうになっていた。私のために、雑誌で勉強してくれたのかと思うと、胸が熱くなった。忙しくてすれ違いの日々を、妻も妻なりに悪いなと思ってくれているのだと思った。

「気持ちいいよ。ダメだ、もう出ちゃいそうだよ」
私は情けない気持ちになりながら、そんな声を出した。でも、妻は嬉しそうな顔をして、またくわえてくれた。それだけではなく、くわえたまま指で乳首まで触り始めてくれた。それも、両乳首を……。

私は、三ヶ所を同時に責められて、うめき声をあげながら射精してしまった。
妻は、竿の中のモノまで吸い取るようにしてくれた後、口の中の物をティッシュに吐き出し、
『いっぱい出たね。気持ち良かった?』
と、嬉しそうに笑いながら聞いてきた。私は、最高に気持ち良かったと言いながら、今度は私が責めると言ってみた。

すると、
『ちょっと待ってて』
と言い、寝室を出て行った。そしてすぐに戻ってくると、コップにお茶を入れて持ってきてくれた。
私は礼を言い、それを飲み干した。そして、妻にキスをした。妻は嬉しそうに私に抱きつき、舌を絡めてきてくれる。私は、そのまま妻の胸を揉み始める。セクシーなランジェリーからはみ出てしまっている乳首を触ったり、Fカップの美しい乳房を揉んでいく。
『ン、ふゥ♡ 気持ちいい……』
妻は、気持ちよさそうな声を上げてくれる。そこで記憶が途切れてしまった。

私が目を覚ますと、すでに明け方だった。一瞬パニックになる私。
『おはよう。よく眠れた?』
妻が、私の横にいて声をかけてくれる。
「あ、あぁ、おはよう。あれ、俺って、いつの間に寝ちゃったんだ?」
混乱したままそう訪ねる私。
『ふふ。昨日は激しかったモノね。とっても素敵でした♡ まだ、あなたの精子中に入ってるわ。出来ちゃうかもね』
と、私に抱きつきながら言う妻。

私は、言葉も出せなかった。私は、妻の胸を愛撫し始めたところまでしか記憶が無い。挿入したことも、まして、中に出してしまったことも記憶にない。

『そろそろ、あなたの赤ちゃん欲しいなぁ……』
妻は、照れたように言う。私は混乱したままだったが、そうだねと答えた。

そしてこの日をきっかけに、忙しい中でもセックスをするようになった。最低でも週に一回はするようになった。でも、毎回のように記憶を失ってしまう私……。私は、自分が壊れてしまったような気持ちになり、恐ろしくなってしまった。

そして、病院で検査を受けようかと思っていた矢先、偶然街で妻を見かけることがあった。妻はオフィス街のビルの入り口にいて、灰皿の前で煙草を吸っていた……。私は、我が目を疑った。煙草を吸うなんて、当然聞いてもいないし、瞳の性格上あり得ないと思った。

それが今、数十メーター先で細い煙草を指で挟み、慣れた仕草で吸っている……。私は、見てはいけないものを見てしまった気持ちになった。声をかけようかと迷っていると、急に妻が手を振った。私の方にではなく、全然別の方向に……。

すると、50がらみの男性が妻に歩み寄ってくる。その男性は、どちらかというといかつい感じで、男前ではなかった。でも、エネルギッシュな感じが溢れていて、仕事が出来そうなやり手という印象だった。

妻は煙草をけすと、嬉しそうにその男性に歩み寄る。そして、笑顔で言葉を交わすと、信じられないことに彼の腕に腕を絡めて、引っ張るようにして歩き始めた。妻が、知らない男と腕を組んで歩き始めた……。私は、足が震えるのを止められなかった。

私は、とっさに2人の後を追った。すると2人は、雑居ビルの飲食店に入っていった。そこは私もたまに行く店で、創作居酒屋みたいな感じの店だ。少しおしゃれな感じで、テーブルごとにパーテーションが高く、半個室みたいに過ごせる店だ。

私は、店員さんに何名様ですかと聞かれたが、待ち合わせのフリをして店内をそれとなく確認した。そして、2人が座るテーブルを見つけ、店員さんには待ち合わせでツレが後から来ると言って、妻達のすぐ後ろのテーブル席に1人で座った。

座ってしまうと、まったく見えなくなるくらいのレイアウトなので、見られてしまうことはないと思う。私は、異常なほどドキドキしていた。そして、後ろの壁に耳をつけるくらいの勢いで聞き耳を立てていた。

すると、かすかに声が聞こえてくる。
『部長は何にしますか? 私はこれにします』
「じゃあ、俺はこっち」
『そっちも美味しそう』
「じゃあ、食べさせてやるよ」
『えぇ〜? また口移しでですかぁ?』
「イヤなのか?」
『イヤじゃないです♡』
私は、耳を疑ってしまった……。嫌いと言っていた部長? 口移しで食べさせる?

私は、足が震えて止まらなかった。私は、店員さんにとりあえずランチを一つ注文して、息を潜めて聞き耳を立てていた。
すると、2人は仕事の話を始めた。割と真剣に話をする2人。私は、最初のあれは冗談だったのかな? と思いながら、それでも心臓が壊れそうなほどドキドキしていた。

そして、食事が運ばれ、食事を始めたような感じの2人。私は、自分の食事には手をつける気にもなれなかった。

「食べるか?」
『じゃあ、それが食べたいです』
「よし、待ってろ」
部長がそう言うと、話し声が消えた。

しばらくして、
「美味いか?」
と、部長の楽しそうな声が聞こえた。
『美味しいです……。もっと食べさせて下さい♡』
妻の、うわずった声が聞こえる。

「瞳も好きだな。じゃあ、もっとかみ砕いてやる」
『はい。ドロドロにして下さい♡』
そんな会話をする2人。まさか……。本当に口移しで? 私は、二人の姿を覗きたくて仕方なくなった。でも、当然そんな事は出来ない。

そう思ったが、ふと廊下を見ると、食器などを運ぶためのワゴンが置いてあった。その側面がステンレスで出来ていて、二人の姿がぼんやりと確認出来ることに気がついた。磨き上げられたステンレスというわけではないので、ディティールまではわからないが、ぼんやりと二人の姿は見える。

すると、テーブル越しに、二人の顔が近づくのが見えた。そして、ぼんやりとした姿ながら、二人が唇と唇を押し当てたのがわかった……。

私は、腰が抜けたようになっていた。
「美味いか?」
『美味しい……です……。ダメぇ、部長、横に行ってもいいですか?』
妻のうわずった声が聞こえる。
「最初からそのつもりだろ? どうせパンツ穿いてないんだろ?」
二人は、多少声を小さくしているつもりだと思うが、私にはハッキリと聞こえてしまう。

そして、妻が立ち上がり、部長の横に移動したのがぼんやりと見える。半個室とはいえ、横からはほとんど丸見えだ。それなのに、こんな事ををする二人。十代や二十代のカップルでもないのに、こんな事をする二人。二人ともおかしくなっているみたいだ。

「ひどいな。尻の方まで濡れているじゃないか」
からかうような口調の部長。妙に癇に触る口調だ。妻が生理的に受け付けないと言っていた理由がわかる気がする。それなのに、なぜ? 私はますます混乱していく。

『ダ、ダメェ、指入れちゃダメぇ。声我慢できなくなっちゃう』
妻が、泣きそうな声で言う。
「こんなに締め付けて、本当に抜いて欲しいのか?」
いやらしい口調で、言葉責めみたいに言う部長。
『うぅ……。でも、声がぁ、ううんっ、ふぅあぁ♡ かき混ぜちゃダメェ……』
妻は必死で声を押し殺している。でも、横に人が通りかかれば聞こえてしまう気がする。
「ほら、イケ。こんな場所で、イケ。牝豚」
部長は、こっちが心配してしまうような大きめの声で命令する。
『イ、イク……イッちゃう……。こんな、あぁ、聞こえちゃうぅ……』
妻も、声のボリュームをコントロール出来ないようだ。私は、誰か通りかからないか、心底心配していた。浮気していることをどうこう思うよりも、そんな心配してしまう私……。現実逃避が始まっているのかもしれない。

「牝豚、イケっ!」
『うぅっイクぅっ! うぅクッ♡ イクっ!』
妻は、あっけなくイカされてしまったようだ。すると、このタイミングで店員さんが通りかかる。すると、部長がドリンクの追加を頼んだ。なぜ今? と、不思議に思ったが、店員がいなくなると、

『部長、指入れたまま店員さん呼ばないでください! 変態!』
「なに言ってるんだよ。今、店員の前でまたイッただろ」
『……バレちゃいました?』
「見て見ろよ。ビチャビチャじゃないか。ほら、綺麗にしろ」
『わかりましたぁ♡』
ステンレスに、指を舐めているような妻がぼんやりと映っている。妻は、完全に調教されてしまっているように見える。

「コーヒー飲んだら戻るぞ」
『そうですね。契約書作らないとですね』
急に仕事モードに戻る二人。てっきり、このままホテルにでも行くのかと思っていた。

「じゃあ、今晩また行くからな」
『はい、待ってます♡』
「まだ睡眠薬はあるのか?」
『まだ大丈夫です。もらったヤツ、半分くらい残ってます』
「しかし、オマエもド変態だな。旦那の目の前で中出しされたいなんてな」
部長は、心底楽しそうに言う。
『部長が染めたくせに』
妻も、楽しそうに言う。そして、二人は店を出て行った……。

私が、いつも記憶がない理由がわかった。でも、わかってしまった今、私はどうすればいいのだろう? 考えがまとまらないまま、私も店を出た……。

2.

私は、妻の瞳と、瞳が大嫌いだったはずの会社の上司との秘密を見てしまった。そして、自分の身に起きていた謎も解けてしまった。
私は、実際に自分の耳で聞き、ぼんやりとぼやけていたとはいえ、ステンレスに映る二人のプレイも目にした。それでもまだ、私は信じられない気持ちだった。

私はこの後、病院に行く予定だったが、それが必要ないとわかったので帰宅した。そして、仕事も何も手につかず、考えることさえ放棄してソファに座っていた。何時間経ったのかわからないが、玄関のドアが開く音で我に返った。

『ただいま〜。すぐに夕ご飯作っちゃうね!』
妻が、元気いっぱいに言いながらリビングに入ってきた。私は、いつも通りにお帰りと言いながら、やっぱりさっき見たことは夢だったのかな? と思っていた。それくらい、妻はいつも通りの元気で笑顔な妻だったからだ。

でも、私は妻の姿が以前と変わったことが、部長のせいなのではないかと思い始めていた。自慢だった黒くて長い髪は、かなり短いショートカットになり、色も明るいベージュ色になった。そして、スーツも妙にスカートが短くなったし、胸元もルーズになった。何より驚いたのは、あんなに嫌っていたピアスを耳に入れたことだ。

それがすべて、部長の好みに合わせるためだったのではないか? そんな疑念がどんどん大きくなる。

『あなた、もうすぐ出来るから先に飲んでてね〜』
キッチンから、明るい声で言う妻。とても部長と不倫しているなんて思えない。私は、偶然見てしまったので気がつくことが出来たが、あれがなければ気がつくことはなかったと思う。男のウソはすぐバレるが、女性のウソはわからないという。

それにしても、キッチンの妻の姿は妙にエロティックだった。短めのスーツのスカート、そして胸元がルーズなブラウス、その上にエプロンをして料理をする姿。ギャップというか、少しコスプレっぽく見える。

『お待たせ〜』
笑顔で料理を運んでくる妻。もの凄く上機嫌に見える。私は、ついつられて笑顔になるが、その上機嫌が、昼間の逢瀬のせいなのかと思うと、複雑だ。そして、今日の夜、部長は妻を抱くためにここに来るというようなことを言っていた。本当だろうか? 

そして、考えてみれば、私が記憶を失う夜はいつも妻は上機嫌だった。私を眠らせた後に、部長に抱かれるのを楽しみにしていたからなのだろうか?

そんなことを考えながらも、私はいつも通りに食事を始めた。妻は、まったく不審なところもなく、楽しそうに話しかけてくる。会社で今抱えている仕事のことや、部長のグチまで言ってくる。そして、
『あなた、今日はまだ早いから、久しぶりにエッチしたいなぁ♡』
と、可愛らしい言い方で誘ってくる。私は、やっぱり昼間見たことは何かの間違いだったと思った。もしかして、私は脳に腫瘍か何かがあって、ありもしない幻を見た……。その腫瘍のせいで、たまに記憶をなくす……。そういう事なのではないかと思った。

「じゃあ、久しぶりに一緒にお風呂入ろうか?」
私は、そんな希望を言った。
『えっ? い、いいよ。どうしたの? 珍しいね。嬉しいな♡』
妻は、一瞬動揺が見えた。でも、結局喜んでいる感じだ。

そして食事を終えると、私が先に風呂に入ることになった。
『じゃあ、すぐ行くからね〜』
妻はそんな風に明るく言う。でも、何となくだけど動揺している風に見えた。

私は浴室に入るとすぐにシャワーを浴び、身体を洗って湯船につかった。しばらくすると、妻が入ってきた。私は、妻の姿を見てびっくりして動きを止めてしまった。

『おまたせ〜。どう? 似合う?』
妻はおどけたように言いながら、浴室の中に入ってきた。妻は、いわゆるスクール水着を着ていた。でも、学生の頃に使っていたヤツという感じではなく、買ったばかりで新しい感じだ。そしてよく見ると、デザインも昔とは違う感じで、結構ハイレグで胸も谷間が見えるくらいに空いているデザインだった。胸回りのサイズがあっていないのか、妻のFカップの胸が押しつぶされて、水着が弾けそうに見えた。

「ど、どうしたの?」
私は、あまりの出来事に思考が停止してしまった。
『たまにはコスプレして、サービスしようかなぁってw』
妻はそう言うと、そのまま湯船に入ってきた。お湯があふれ出すのも構わず、妻は楽しそうに笑いながら私にくっついてくる。

『ちょっと狭いねw あなた、そこに座ってみて』
妻はそう言って私を風呂の縁に座らせる。
『ふふw 大きくなってるね♡』
妻は、ちょうど目の前に来た感じの私のペニスをくわえてきた。そして、この前のようにいきなりバキュームフェラをしてきた。吸い込まれるような感覚に、私は腰が浮きそうになる。
妻は私を見上げるようにしながら、一生懸命に口での奉仕をしてくれる。可愛らしい顔で、スクール水着まで着ている妻は、本当に若く見える。私は、いつもとはまったく違った妻の姿に、強く興奮していた。

でも、こんなコスプレも、バキュームフェラも、部長が仕込んだのではないか? そう思うと、いても立ってもいられないような気持ちになる。

『ふふw いつもより固い♡ 興奮してくれてるんだね』
妻は、少し興奮したような声で言う。そして、私を洗い場の方の椅子に座らせると、浴室のドアを開けて手を伸ばし、ボトルのような物を手に取った。

それのフタを開けると、中のドロッとしたモノを手の平に取り、私に塗りつけてくる。
『ちょっと冷たいかもw』
妻はそんな風に言うと、それを私の胸に塗り伸ばしていく。私は、その凄くヌルヌルとするモノが、ローションなんだなと理解した。今まで、ローションなんか使ったことがない私は、それが私の胸に塗り広げられ、妻の指が私の乳首を滑っていくと、あまりに気持ち良くてうめいてしまった。

『気持ちいい? 一回やってみたかったんだ。下手くそだと思うけど、我慢してね』
妻はそう言うと、自分のスクール水着にローションを塗り広げ、そのまま私に密着してくる。私に対面座位のような格好でまたがり、身体を密着させてこするようにしてくる妻。これが、ローションプレイというモノなんだなと思った。
スクール水着の生地が私の乳首に触れると、ローションのせいもあってか、もの凄く気持ちいい。その上、妻の股間部分のスクール水着が、私のペニスをこするように刺激するので、それもまた気持ち良かった。

私は、気持ちいいと声を上げてしまった。
『私も……こすれてぇ、あぁ、んっ、気持ち良いよぉ♡』
妻はそう言うと、私のペニスを股間にこすりつけるように腰を振る。挿入していないのに、セックスしているような快感が走る。

そして妻の動きは、どんどん速くなっていく。私は、まさか自宅の浴室でこんな事をされるなんて夢にも思っていなかった。でも、スクール水着の視覚効果と、生地の何とも言えないこすれる感覚に、あっけなく限界が来てしまった。

「瞳、ダメだ、出るッ!」
私は、瞳に抱きつくようにして射精してしまった。
『あん♡ イッちゃったね。まだこれからなのにぃ』
甘えたような声で妻が言う。私は、不思議な感覚に陥っていた。このあと、妻は私を眠らせて部長とセックスをするつもりのはずだ。それなのに、私はそれを止めようという気持ちがなかった。それどころか、それを見てみたいと思う気持ちが生まれていた。

瞳が、私以外の男性とセックスをして、どんな痴態を見せるのか……。私以外の男性に、私の知らない貌をさらすのか……。そんな事を考えている自分に驚いてしまった。

『じゃあ、先に出て待っててね♡ ベッドで続きしようね♡』
妻はそんな事を言いながら、私の身体のローションを洗い流していく。そしてヌルヌルの取れた私は、スクール水着のままの妻を残して浴室を出た。
『冷たいお茶入れといたから、飲んでね〜』
背中に妻のそんな声を浴びながら、私はゾクッとしてしまった。たぶん、それには睡眠薬が入っているはずだ。それを飲ませようとしているのに、妻はまったく怪しいところがなかった。罪悪感も何も感じていない……。そんな風に思えてしまい、私は少し怖くなっていた。

そして腰にタオルを巻き、リビングに行く。すると、テーブルの上に氷の入ったお茶が用意されている。冷たそうで、とても美味しそうだ。普段の私なら、何も考えずに一息に飲み干したはずだ。

私はそれをキッチンのシンクに流した。怪しまれないように、氷はそのままにして、中身だけを流した。

私はそのままベッドに移動する。そして、セミダブルのベッド二つをくっつけた内の一つに寝転がり、寝たフリを始めた。寝たフリなんてしたことはないが、私なりに不自然に見えないように頑張ってみた。

そしてしばらくすると、静かにドアが開く気配がした。そして、人が近づいてくる気配がする。
『あなた……。あなた……』
妻が、小さな声で二回声をかけてくる。私は、そのまま寝たフリを続けた。すると、妻の手が私の肩にかかり、ゆっくりと揺すり始める。
『あなた……』
妻は、さっきよりも大きな声で言う。でも、私は寝たふりを続けた。

『ちょっと、濃すぎたかしら……。あなた、ごめんなさい……。愛してます』
妻の申し訳なさそうな声とともに、寝室の電気が消された。そして、ドアが閉る音がした。私は、薄目で確認した。すると、寝室には誰もいなかった。

しばらくどうしようかと迷っていると、リビングの方から声がした。

「そんなのいいから、ベッドに行くぞ」
昼間聞いた部長の声だ。本当に来るとは……。信じられない思いだ。
『せっかくこんな格好してるんですから、お風呂でご奉仕させて下さい♡』
「なんで水着もう濡れてるんだ?」
『だって、彼とお風呂入ったから……』
「そういうことかw 旦那に、そのおまんこ見せるわけにはいかないからなw」
部長は、からかうように言う。どういうことだ? それにしても、大きな声だ。ドアと廊下を隔てているのに、隣で話しているように聞こえる。

『だから言ったじゃないですか。こんな風にしたら、さすがヤバいですって』
「なに言ってるんだ。剃られてるときも、穴開けられたときも、イッただろ? この淫乱がw」
部長が、ひどい言葉をかける。
『だってぇ、あの人にバレちゃうって思ったら、イッちゃったんだもん♡』
「ド変態がw でも、どうするつもりだ? 毎回水着でごまかせないだろ?」
『自分でやっといて、よく言いますねw』
「まぁそうだなw でも、自分の嫁がパイパンにされて、ビラビラにピアスまで開けられて気がつかないなんて、脳天気な旦那だなw」
『そんな風に言わないで下さい! 私のことを信じてくれてるだけです!』
妻は、私のことを擁護するように言う。
「そんなにラブラブなら、不倫なんてするなよw」
部長が、至極まともなことを言う。
『部長が染めたくせに……。レイプした人が、よく言いますよねw』
妻の声まで丸聞こえだ。もしかして、本当にドアのすぐ外で話をしているのかもしれない。

『あれがレイプ? 最近は、女が途中で上にまたがって、もっともっとと叫んでもレイプというのか?w」
からかうように言う部長。でも、なんとなく流れが見えてきた。
『だって、部長の反則なんだもん。あんなので30分も突かれ続けたら、誰でも狂っちゃいます♡』
妻は今まで聞いたことのないような、甘く媚びるような声で言う。
「お前は淫乱な雌豚だからなw よし、じゃあ風呂に行くか」
部長は、結局妻の提案を受け入れ、風呂に行くことにしたようだ。

『へへw 我慢できなくなっちゃった。今すぐ下さい♡』
妻のとろとろにとろけた声が聞こえてくる……。
「何でそんなところに穴が開いてるんだw」
『部長にすぐ入れてもらうために決まってるじゃないですか♡』
「この、淫乱が!」
『んふぉっんっ♡』
妻の甘いうめき声が響く。
「ぐちょぐちょだなw」
『うぅ、だってぇ、部長の大っきすぎるからぁ♡』
ドアの向こうから、妻のとろけすぎた声が響く。
「旦那のはそんなに小さいのか?」
馬鹿にしたような部長の声。私は、プライドを傷つけられたような気持ちになった。でも、私のモノが大きいかと聞かれたら、大きいとは言えない……。自分では標準レベルのサイズだと思うが、他人と比べたことはないので自信はない。

『彼のことは言わないで下さい……』
妻がつらそうな声で言う。
「よく言うよw 旦那の話すると、凄く締まるぞw」
『そんなこと……うあぁっ! ダメェ、あっ! あぁっ! ヒィあぁ!』
妻がうめくのと同時に、肉と肉がぶつかるような鈍い音が響き始めた。
「デカい声だなw いいのか? 旦那起きるぞw」
『だ、だめぇ、声我慢できないぃ、ウウッ! あっ! あっ! 大っきい! おチンポ大きいよぉ♡』
妻がはしたない言葉で叫ぶ。妻の声と、振動まで伝わってくる。たぶん、ドアのすぐ外……。もしかしたら、ドアのところで二人はしているのかもしれない。私は強い嫉妬を感じた。このままドアを開けて、二人の前に出て行くべきではないか。そんなことを思いながらも、息を潜めて聞き耳を立てている私。何かが私の中で変化していってる気がする。

「こっち向け。口開けろ」
部長は、冷たく命令する。
『はい、わかりましたぁ』
妻のうわずった声も聞こえてくる。
「どうだ、美味いか?」
『うぅあぁ♡ 美味しいですぅ、もっとぉ♡』
「ド淫乱がw」
『はい、私は部長の淫乱ペットです♡』
「よし、そのままドア開けろw」
『だ、だめです、まだ寝たばかりだから……』
「なに言ってるんだ。メチャクチャ締まってるぞw ほら」
『あっ、ダメっ!』
妻の声と同時に、寝室のドアが開いた。私は、とっさに目を閉じて寝たフリを再開した。

「なんだ、よく寝てるじゃないか。よし、そこに両手をついてみろ」
『えっ? ここに……ですか?』
「いいからやれ」
『ご、ごめんなさい』
妻の謝る声とともに、私のすぐ足元の方で、妻が両手をついたような感覚があった。まさかこんなに近くでするなんて想像もしていなかったので、私はドキドキしっぱなしだった。

『だめぇ、こんな、無理、あぁ、あっ! 声、うぅふぅ……あぁっん♡』
「起きるぞw 本当は、起きて欲しいじゃないのか? 旦那に見られたいんだろ!?」
『ち、違うぅっ! あっ! あぁっくぅ……んんっ! 部長、固いです♡ いつもより固いよぉ♡』
「おら! イケっ! 旦那の目の前でイケっ!」
部長の声とともに、ピシッ! と鋭い音が響く。
『んふぅっ♡ それダメぇ、ひぃっ! んあぁっ! もっとぉっ! もっとぶって下さいぃっ!』
妻は、とろけた声で部長におねだりをする。私は、我慢しきれずに薄目を開けてみた。

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