まさみは、エリカさん達が帰ると、
「……怒ってるか?」
と、ぶっきらぼうな感じで聞いてきた。でも、そんな態度を取りながらも、申し訳なさそうにしているのが感じられる。僕は、そんなことよりも、本当に乱交をするのかと聞いた。
「どっちが良い? 優人はどうして欲しい?」
まさみは、答えずに逆に質問をしてきた。僕は、とっさに答えられない。返事よりも、昔本当に乱交していたのかと聞いた。
「してたよ。エリカとつるんでナンパされて、そのまま4人とか5人で」
まさみは、衝撃的な過去を告白してくる。とても信じられない話だが、エリカさんとまさみの言っていることなので本当なのだと思う。
どうしてそんなことをしていたのかと聞くと、
「そ、それは……若気の至りだよ」
まさみは、言葉に詰まっている。僕は、そんなに気持ちよかったの? と聞いた。最初は答えなかったまさみも、しつこく聞くと、
「あぁ……。イッてもイッても次のチンポはめられて、頭真っ白になった」
と、言いづらそうに答えた。僕は、その言葉を聞いて強すぎるショックを受けてしまった。僕には、確かに寝取られ性癖のようなものはある。でも、こんな話を聞いて興奮どころではない。
「嫌いになった?」
心配そうなまさみ。僕は、それはないと否定した。
「良かった。でも、興奮してるだろ?」
まさみは、そんな風に言うと僕の股間を掴んだ。僕は、自分でも勃起している自覚がなかった。でも、握られて完全に勃起していることに気がついた。
「本当は、見たいんだろ? 私が回されるところ。乱交、してやろうか?」
まさみは、いつもの強気な彼女に戻っている。さっきまでの、僕に嫌われるのを恐れる顔は消えてなくなっている。僕は、まさみの気持ちがよくわからない。
少なくても、僕と結婚してからは淫乱な部分は見せていなかった。怖い姉さん女房という顔しか見ていなかった。
僕は、まさみはしたいのかと聞いた。昔みたいに、乱れたいのかと聞いた。まさみも、結婚して子供を産んで、母親の顔に変わったはずだ。そんな気持ちは、もうなくなっていると思いたい。
「ずっと忘れてたんだけどな……今は、正直したいと思ってる。メチャクチャに回されたい。あれは、やられないと理解出来ないと思う。そうだ、優人も回されてみるか? ケツマンコの快感知った今なら、回される快感が理解出来るかもしれないぞ」
まさみは、そんなことを言い始めた。そんなのは、理解出来るはずがない。さっきは、相手がなおくんだったから受け入れられただけだと思う。
男性に犯されるのは想像も出来ないし、したくもない。
「ふ~ん、そうなんだ。さっきは掘られて気持ちよさそうだったけどな」
まさみは、からかうように言う。確かに、なおくんに犯されて新しい扉は開いてしまったと思う。圧倒的な快感だった。
「じゃあ、乱交見たくなったりしたくなったら言いな。その時は、たっぷりしてやるから」
まさみは、そう言って浴室の方に消えた。僕は、とんでもないことになってしまったなと思っている。僕の返事次第では、乱交をする? まさみは、したいと思っていると言った……。
まさみが、なおくんやエリカさん以外に抱かれる……。男性に抱かれるというのは、さすがに見たくないと思う。でも、想像してドキドキする気持ちが膨らむのも事実だ……。
なおくんは、男性だしペニスも大きい。でも、見た目は女子みたいだ。なおくんとまさみがセックスをしていても、不倫とか浮気という感覚は薄い。
男性達に回されるまさみ……どうしても頭から離れない……。
そして、また日常に戻った。まさみは、あんなことがあってもすっかりと元通りだ。エリカさんとなおくんとセックスをしているまさみは、淫乱そのものだった。精液まみれのキスや、ペニスバンドでのプレイ……結局、なおくんに中出しまでされてとろけた顔をしていた。
きっと、あれがまさみの本当の顔だったんだと思う。でも、乱交の時はもっと違う顔を見せると思うと、それを見たいという気持ちは日々膨らんでいった。
ただ、まさみの乱交を見たいという気持ち以上に、僕は前立腺の快感に囚われてしまった。また、なおくんに犯されたい……犯されながらキスをされたい……そんな、牝的な願望が抑えられなくなってきていた。
今日も、息子が寝た後にまさみがセックスを求めてきた。激しくフェラチオしながら、
「そう言えば、こっちもして欲しいのか?」
と、まさみが僕のアナルを舐めながら聞いてきた。僕は、アナルを舐められてすぐに前立腺のあたりがうずき始めた。
「なんだよ、言えよ。我慢してたのか? そんなにケツマンコ犯されたいんだ」
まさみは、ニヤニヤしながら言う。僕は、慌てて否定した。でも、まさみはさっさと指にローションをつけて、僕のアナルにねじ込んできた。
的確に前立腺に指が触れる。僕は、あまりの快感にうめき声をあげた。あの日以来の前立腺の快感……あの日よりも快感が強い。
「あらあら、可愛い声。すっかり牝堕ちしてるじゃん」
まさみは、僕の前立腺を責めながら言う。なおくんは前立腺責めが上手だった。でも、それはなおくんが男の娘的なキャラと言うことを考えると、当たり前のような気はする。
まさみは、どうしてこんなに上手なのだろう? 指で叩くように触ったり、さするようにこすりあげたりを繰り返す。
射精の快感とはまったく違う快感が、内側から溢れ出てくるようだ。僕のペニスは、溢れた我慢汁ですっかりとドロドロだ。気のせいか、少し白いモノも混じっている。
前立腺を責められると、精液まで漏れてしまう? 僕は、恥ずかしさを感じながらも、乳首がキュンキュンうずくのを感じている。
すると、まさみがニヤけた顔で、
「乳首、ビンビンじゃん。乳首と前立腺、繋げてやるよ」
と言い始めた。まったく意味がわからない。繋げるって? と聞くと、
「快感を繋げるんだよ。これしたら、もう戻れなくなるから」
と言われた。少し恐怖を感じたが、まさみは指で乳首を触り始めた。
普段のセックスで乳首を責められる時とはまったく違う快感。驚くほど乳首が敏感になっている。まさみは、前立腺をコリコリと爪先でイジりながら、乳首を触れるか触れないかの指遣いで責めてくる。
焦らされたような感じになり、切ない気持になった。こんな感覚は、今まで感じたことがない。まさみは、アナルに入れている指を二本に増やした。
さらに快感が強くなる。そして、まさみはそのまま乳首を触りながら前立腺を責め続けてくる。結婚した相手に、こんな事をされるなんて夢にも思っていなかった。
自分の妻に前立腺責めをされる夫なんて、かなりレアなんだと思う。
「自分で乳首触ってみな」
まさみは、そんな指示をしてきた。僕は、すぐに指先で両乳首をこすり始める。
自分で乳首を触っても、普通は快感なんて感じないと思う。でも、僕はあえぎ声のような声をあげている。あまりにも気持ちいい。
まるで、セックス中に乳首を舐めてもらった時のような強い快感……それが、前立腺の快感とシンクロしてきた。これが、快感を繋げると言うことなんだろうか? どっちの快感も、相乗効果的に高まっていくのを感じる。
「フフ、白いの漏れてるし。そんなに気持ちいい? もう、戻れないな」
まさみは、そう言ってペニスをくわえてくれた。もう、今すぐに射精してしまうほどの快感だ。乳首と前立腺だけでも信じられないくらいの快感だったのに、亀頭を舌で舐められて、声が止まらないくらいに気持ちいい。
僕は、女の子みたいにあえいでいる。自分でも、自分の口からこんな声が出ているのが信じられないほどだ。射精しそうな快感を感じながらも、射精とはまるで違う種類の快感を感じている。
乳首を責められている快感が、10倍になったような感覚だ。内側からにじみ出てくる多幸感に、顔が緩むのを感じる。
「可愛い顔して。ホント、優人は可愛いな。やっぱり、女装して犯されろ。私の見てる前で、大勢に種付けされて牝堕ちしろ」
まさみは、ゾクゾクッとした快感を感じているような顔で言う。まさみの性癖が、まるで理解出来ない。僕が回されるのを見たい? まさみも、寝取られ性癖? おそらく違うと思う。僕が回されていても、嫉妬はしないはずだ。
僕の寝取られ性癖は、嫉妬から来ているのは間違いないと思う。ヤキモチの究極系が、寝取られ性癖なんだと思う。まさみは、僕の事を好きだというのは間違いないと思う。でも、その性癖には理解出来ない部分がある……。
僕は、そんなのは無理だと告げた。さすがに、男性に抱かれるのは心的なハードルが高すぎる。僕自身、それを望んでいない……。
「騙されたと思って、一回やって見ろよ。どハマりするぞ」
まさみは、興奮した顔で言う。どうしてそんなに興奮するのかまるで理解出来ない……。
僕は、交代すると言った。まさみを責めたいと。でも、まさみは僕をベッドに寝かしたまま、ペニスバンドを装着し始めた。
まさみは、無言で僕を見つめている。ニヤニヤしたような、なんとも言えない表情だ。大きなペニスバンド……なおくんのよりも大きいと思う。
まさみは、おもむろに僕の口にペニスバンドを押しつけてきた。
「ほら、くわえろ」
まさみは、ちょっと怖い。まるで、男性みたいな口調だ。僕は、ドキッとしながらも大きく口を開けてくわえ込む。やっぱり、こうやってくわえるとなおくんのより太いのがわかる。
僕は、なおくんにしたようにフェラチオをした。偽物のペニスなのに、必死で奉仕を続けた。不思議なもので、こんな風にフェラチオをしていると、気持ちが牝化していくのを感じる。
「フフ、夢中でくわえてる。そんなにおチンポ好きなのか?」
まさみは、酷く興奮している。すでにペニスバンドの内側のディルドは挿入しているが、まだ動いてもいないのでさほど快感は感じていないはずだ。
それでもまさみの表情は、興奮しきっているように見える。
「ほら、フェラチオしながら乳首触ってみろ」
まさみは、興奮した声で指示をしてきた。僕は、すぐに手を伸ばしてまさみの乳首を触ろうとした。
「違うよ。自分の乳首触ってみな」
そんな風に怒られてしまった。僕は、ペニスバンドを頬張りながら自分の両乳首を触り始めた。
今は前立腺を責められていないのに、強い快感を感じる。そして、前立腺が勝手に収縮して快感を感じてしまう。刺激もされていない前立腺が、強い快感をまき散らす……。
僕は、うめきながら乳首を触り続けた。
「もう、すっかり繋がったみたいだな。もう、乳首責めだけでイケるようになったんじゃない?」
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